- ポタ電のBLUETTI、ミントグリーンの人気カラーと“持ち運べるコンセント”で家庭での利用拡大を狙う
- 1:アウトドアブームが縮小、BLUETTIは自宅使いに照準
- 2:“持ち運べるコンセント”としてコンセントにまつわるストレスを解消するツールとして訴求
- 3:BLUETTIはミントグリーンのカラーが好評、ポタ電のイメージカラーに据える
キャンプなどのアウトドアレジャーで持っていると便利な機器、という印象が強いポータブル電源ですが、アウトドアブームが下火になったこと受け、メーカーが方向性を転換しています。新たな切り口は“持ち運べるコンセント”。これまでとは逆に、自宅での生活を便利にしてくれる機器としてアピール。メーカーも、自宅使いに向く省スペースな縦型デザインや、インテリアになじむミントグリーンのカラーをまとった製品を投入し、おうち利用需要を狙います。
“持ち運べるコンセント”として、自宅で使うと便利な存在に
ポータブル電源は、コロナ禍のキャンプブームで注目を集め、アウトドアレジャーで便利な存在として認知が広がり、好調に売れました。しかし、2022年ごろをピークにキャンプブームが沈静化し、ポータブル電源のニーズが激減。日本では防災需要で堅調に売れているものの、アウトドア需要に代わるポータブル電源のニーズを生み出す必要がありました。
古くからポータブル電源を手がけるBLUETTIが着目したのが、ポータブル電源を自宅で日常的に使ってもらうこと。日本の家庭環境を踏まえ、「コンセントがない場所でも家電を手軽に使うための相棒」という用途をアピールすることにしました。
家庭内には、さまざまな場所にコンセントが配置されていますが、コンセントの数が少なくて空きがなかったり、家具などがあってコンセントにアクセスしづらいといった不満を感じることがあります。BLUETTIはそこに着目し、“持ち運べるコンセント”というコンセプトでポータブル電源を訴求することにしました。
BLUETTIで日本市場の統括責任者を務める伊藤麗華さんは「自宅にポータブル電源があれば、コンセントの場所に自分が合わせなくていいんです。コンセントにまつわるストレスがなくなるのは本当に快適です」とメリットをアピールします。
ミントグリーンのカラーがヒット、BLUETTIを象徴する存在に
“持ち運べるコンセント”の利用を広げるべく、BLUETTIは6月23日に現在売れ筋の1kWhの容量を持つ新製品「AORA 100 mini」を追加。スペースのムダがない角形のバッテリーセルを採用しつつ、最大出力を絞ることで、本体を大幅に小型軽量化。さらに、本体を縦型デザインにすることで省スペース性も高めています。
ポータブル電源の自宅への導入を促進する武器としてBLUETTIが前面に押し出しているのが、明るいミントグリーンカラーの採用です。2025年7月に発表した「AORA V2」シリーズで初めて採用し、今回発表したAORA 100 miniでもメインカラーとしてアピールします。
「ミントグリーンのカラーは、もともと性別を問わず選ばれやすい色として設定しました。AORA V2の発売当時、BLUETTI社内でもヒットを確信していたわけではありませんでしたが、初月は全体の7割がミントグリーンとなりました。2025年、ミントグリーンがその年を象徴するトレンドカラーになったことも、人気を後押ししたと感じます。この成功を受け、ミントグリーンは単なるカラバリではなく、BLUETTIのポータブル電源を象徴する定番カラーとして位置づけることにしました」(伊藤さん)
伊藤さんは“持ち運べるコンセント”というコンセプトを訴求し、ポータブル電源を一家に一台ではなく1部屋に1台の存在にしたいと語ります。
近ごろ、大きな地震の多発を受けて、防災への意識が高まっています。ポータブル電源をおうちでふだん使いすることで、家族そろって使い方が覚えられるうえ、使い終わったあと充電するクセがつくことでフル充電の状態が保てるなど、災害への備えにもつながります。防災意識の高まりを受け、おうち需要でポータブル電源への注目が高まりそうです。



