折りたたみスマートフォン「OPPO Find N6」が、4月15日から日本で発売されました。価格は318,000円で、au +1 collectionのほか、IIJ mioやイオンモバイルなどのMVNO、大手EC・家電量販店で購入できます。

OPPOの折りたたみ機種としては5世代目ですが、日本で発売されるのは今回が初めて。4月14日に開催された国内向けの発表会で、オウガ・ジャパン専務取締役の河野謙三氏は、「納得できる製品ができるまで、日本には持ってこなかった」と説明しました。

河野氏によれば、OPPOでは2018年から折りたたみの研究を始め、これまで約600億円を投資し、3,500件を超える特許を取得しているといいます。

  • 日本では未発売ですが、過去4機種の折りたたみスマートフォンを手がけてきたOPPO

    日本では未発売ですが、過去4機種の折りたたみスマートフォンを手がけてきたOPPO

世代ごとに、バッテリー持ちや厚さなど、折りたたみの懸念点を解消してきたと、河野氏。今回の「OPPO Find N6」では、折りたたみの最大の課題であった「使い続けると折り目が目立ってくる」という懸念点を解消したとのこと。

第三者機関も認めたという折り目がつきにくく、目立たないディスプレイとはどんなものか、発表会のタッチ&トライ会場でチェックしてきました。

  • 60万回の折りたたみ試験をクリアし、TUV Rheinlandの「折り目最小化認証」を取得しています

    60万回の折りたたみ試験をクリアし、TUV Rheinlandの「折り目最小化認証」を取得しています

  • 発表会に登壇したオウガ・ジャパン専務取締役 河野謙三氏(左)と営業推進部 プロダクトマネージャーの中川裕也氏(右)、OPPO本社 イノベーティブ製品開発ディレクター チェン・ジャオ氏(中央)

    発表会に登壇したオウガ・ジャパン専務取締役 河野謙三氏(左)と営業推進部 プロダクトマネージャーの中川裕也氏(右)、OPPO本社 イノベーティブ製品開発ディレクター チェン・ジャオ氏(中央)

過去に目にしてきた折りたたみの中では、一番折れ目が目立たない

「OPPO Find N6」を手に取ってまず実感したのは、その薄さと軽さ。サイズは閉じた状態で約74mm×160mm×8.9mm、開いた状態で約146mm×160mm×4.2mm、重さ約225gで、開くと約4.2mmとかなりスリムですが、しっかりとした剛性もあります。

この薄さでIPX6・X8・X9の防水、IP5Xの防塵をサポートし、かつOPPOではおなじみの超急速充電に対応する、6000mAhバッテリーを搭載しているとのこと。ちなみに80Wの急速充電器も同梱されています。

  • カラーはブロッサムオレンジ、ステラーチタニウムの2色展開です

    カラーはブロッサムオレンジ、ステラーチタニウムの2色展開です

閉じた状態で約6.6インチ、開くと約8.1インチの大画面ディスプレイが利用でき、いずれもリフレッシュレートは1-120Hzをサポート。そして肝心の折り目ですが、確かに筆者がこれまで目にしてきた折りたたみスマートフォンでは、一番目立たないかもしれません。

光の当たる角度によってはわかるものの、まったく気にならないレベル。実際に画面が回転したら、ほぼ正方形に近いアスペクト比もあって、一瞬、どっちの方向に折りたたむのだったか、わからなくなったくらいです。

  • 筋がないわけではありませんが、光の角度によってまったく気にならないレベルです

    筋がないわけではありませんが、光の角度によってまったく気にならないレベルです

  • 外側のディスプレイも約6.6インチと大きく、ピーク輝度は3600nitで明るく見やすいです

    外側のディスプレイも約6.6インチと大きく、ピーク輝度は3600nitで明るく見やすいです

  • 側面には電源ボタン、音量キーのほか、よく使う機能を割り当てられる「Snap Key」が搭載されています

    側面には電源ボタン、音量キーのほか、よく使う機能を割り当てられる「Snap Key」が搭載されています

  • 閉じた状態でも8.9mmとかなりスリムです

    閉じた状態でも8.9mmとかなりスリムです

  • 隙間なくピッタリ閉じます。重くなく軽すぎず、開閉もしやすいです

    隙間なくピッタリ閉じます。重くなく軽すぎず、開閉もしやすいです

会場には60万回開閉した製品と新品が並べて展示されていましたが、60万回開閉した方も、新品に比べると少し折れ目がわかりやすくなったという程度だったのには驚きました。

発表会に登壇したOPPO本社のイノベーティブ製品開発ディレクター チェン・ジャオ氏によれば、「折れ目」という課題を解消するため、ディスプレイの素材だけでなく、構造設計、材料、精密製造など全体的なアップグレードに取り組んだとのこと。

説明によれば、従来3軸だったヒンジをより均等に支えられる4軸の対称構造とし、さらに3D液体プリント技術により、微小な起伏を微細な樹脂で埋めることで、極限までフラットなヒンジを実現したそう。

かつ、柔らかさと剛性を備え、形状記憶のように「自動で元の平らな状態に反発し、折り目の跡を自己修復する能力を持つ」という、新開発のガラスが採用されています。

  • 新開発された4軸対称構造のフラットなヒンジも展示されていました

    新開発された4軸対称構造のフラットなヒンジも展示されていました

  • 60万回開閉した製品と新品の比較。少し折れ目がわかる程度の違いに驚きます

    60万回開閉した製品と新品の比較。少し折れ目がわかる程度の違いに驚きます

超広角から望遠まで。Hasselblad監修のカメラ性能にも妥協なし

ディスプレイ以外の仕様にも妥協なく、チップセットにはクアルコム製の「Snapdragon 8 Elite Gen 5」を搭載し、メモリは16GB、ストレージは512GB。

カメラはスウェーデンのカメラメーカーHasselbladの監修で、約2億画素・光学手ぶれ補正対応のメイン広角(23mm相当、F1.8)、約5,000万画素のペリスコープ望遠(70mm相当、F2.7)と超広角(15mm相当、F2.0)、約200万画素のマルチスペクトルカメラという構成です。

外側・内側ディスプレイにはそれぞれ約2,000万画素(F2.4)のセルフィー用カメラを備えています。

  • カメラの出っ張りはそれなりにあります。中央にはHasselbladを示す「H」のロゴ

    カメラの出っ張りはそれなりにあります。中央にはHasselbladを示す「H」のロゴ

  • 自由な角度調整が可能。置いて写真が撮れるのも折りたたみのメリット

    自由な角度調整が可能。置いて写真が撮れるのも折りたたみのメリット

  • 高精細なメインカメラでもセルフィーが楽しめます

    高精細なメインカメラでもセルフィーが楽しめます

  • 薄型ながらペリスコープカメラを搭載し、デジタル120倍まで拡大できます

    薄型ながらペリスコープカメラを搭載し、デジタル120倍まで拡大できます

折りたたみならではの大画面を活かす、AI機能も充実しています。「OPPO Find X9」と同じく、画面上のテキスト、画像、URLなどを、3本指で下から上にスワイプする操作で一括保存・自動整理できる「AI Mind Space」が利用可能。

側面に搭載されている「Snap Key」を押して、いつでも起動できます。また専用アクセサリの「OPPO AI Pen Kit」を使って、手書きからイラストを生成したり、図形を生成してExcelなどに出力できる機能も備わっています。

  • 画面の情報をまるっとメモして、自動的にタグを付けて整理できる「AI Mind Space」も外画面でより使いやすいです

    画面の情報をまるっとメモして、自動的にタグを付けて整理できる「AI Mind Space」も外画面でより使いやすいです

  • 手書きのメモから棒グラフを生成。編集や円グラフ・折れ線グラフへの変換もできます。Excelへの出力にも対応しています

    手書きのメモから棒グラフを生成。編集や円グラフ・折れ線グラフへの変換もできます。Excelへの出力にも対応しています

  • 折りたたんだ状態で表側に相手の言語を表示できる、通訳機能なども利用できます

    折りたたんだ状態で表側に相手の言語を表示できる、通訳機能なども利用できます

発表会後の質疑応答で河野氏は、製品のターゲットとして「新しい技術に対する感度の高いお客様と、経営に携わるような多忙なビジネスパーソン」を挙げました。確かに大画面を活かした画面分割によるマルチタスクやAI Mind Space、手書きの図形を活かせる機能などは、ビジネスパーソンに刺さりそうです。

「OPPO AI Pen Kit」は19,800円で別売ですが、数量限定でこのキットが特典として付属するセットも販売されます。筆者が試した印象では、AI Penはぜひ一緒に使いたいアイテム。できればセットで入手したいところです。

  • 背面のワイヤレス給電機能を利用して、ペンに充電ができるしくみ。接続はBluetoothで、4096段階の筆圧を感知します

    背面のワイヤレス給電機能を利用して、ペンに充電ができるしくみ。接続はBluetoothで、4096段階の筆圧を感知します

残る懸念点は、Felicaに対応していない点と30万円を超える価格。ですが、保護フィルムが傷ついた際に無償で張り替えてくれる、有償修理の場合に15%オフなど、手厚い「OPPO Find N6 プレミアムサービス」も付いているので、安心して長く使えそうです。

なお発表会では、現在発売中の「OPPO Find X9」の上位モデルである、「OPPO Find X9 Ultra」が夏頃に日本で発売されることも発表されました。こちらの続報も楽しみです。