2025年9月18日、サードウェーブは「GALLERIA戦略発表+新製品発表会」を開催。ブランドのリニューアルと共に製品ラインナップを5系統に細分化し、さらにGALLERIA初となるピラーレス筐体も採用しました。
ケースリファインのX、最上位のS、ピラーレスのF、小型のEとコラボモデルのGSL
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ほぼ同筐体ながらロゴが控えめで光らないクリエイターモデル。かつてクリエイター向けに投入していたraytrekで採用されたケースのリファインというイメージで脱着容易なフロントフィルター(右側の方は角度的に見えます)も健在
冒頭挨拶をおこなったサードウェーブ 取締役社長執行役員 最高執行責任者(COO)の永井正樹氏は「ゲーミングパソコンという名称がなかった20年前からGALLERIAという製品を通じて非常に新しい価値を提案してきた」と歴史をアピール。
続いて事業戦略として取締役 上席執行役員 PC統括本部 統括本部長の西村祐典氏は2020年から使用していたブランドタグライン・スローガン「BREAK THE NORMAL~さあ、GALLERIAと、その先の世界へ。」から「THE OTHER REAL~踏み出せ、その場所へ」と変更したことを説明。以前スローガンから突き抜けた感のあるものとなりました。
西村氏は「自身の可能性を広げ、挑戦を伴う新たな場所へと踏み出す人々と共にありたい」という思いからタグライン変更を行ったと説明。
また、製品ラインナップをS/X/F/Eの標準シリーズとGSL(GALLERIA Special Line)へと変更。最後のGSLはいわゆるコラボレーションモデルとなります。これも多様化するニーズに応えるためと説明していました。
Sシリーズは3面ガラスの新筐体で、後日Ryzen Threadripperにも対応するウルトラハイエンド製品。恐るべきことにその時々の最上位製品しか出さないとの事(現在販売中なのはIntel Core Ultra 9 285KかAMD Ryzen 9 9950X3DとGeForce RTX 5090 32GBの組み合わせでメモリ構成もDDR5 64GB/NVMe Gen5 2TBが標準)。Ryzen Threadripperで使用するCPUはまだ発表されていませんが、ハイエンド デスクトップ プロセッサRyzen Threadripper 9980Xの可能性が高そう。
LEDファンモデルだけでなく耐久性を重視したNoctuaファンの選択も可能でゲーマーだけでなく、クリエイティブ用途にも応える内容となっています。
Xシリーズは従来筐体のリニューアルモデルでロゴやデザインの違いでFor Gamer、For Creatorの2パターンが用意され、かつてクリエイターモデルブランドであったraytrekのケースのようにフロント部に脱着容易なフィルターが付いているのは好印象です。メインとなる製品ゆえに650種類以上の組み合わせがあると豪語していました。
ちなみにXシリーズもクリエイター向けにロゴ控えめ、フロントサイドのLEDイルミネーションなしのモデルが用意されます。
FシリーズはGALLERIA初の2面ピラーレスケースを採用。見た目と性能のためか、水冷CPUクーラーとARGBファンが標準搭載された、バエるゲームパソコンを求める人にはよさそうです。
白ケースに、白マザー、白GPUという白で揃えた「カラーリンクモデル」を販売するのも異例です。この場合、白マザー、白GPUをそろえて在庫しなければならず、BTOとは言え量産製品にするのは難しいもの。以前ならば自分で組み上げる必要があった(ドスパラ店舗でカスタマイズPCとして組んでもらう事もできます)のでこれは要チェックです。
ちなみにマザーボードはASUS/ASrockのいずれかを使うようですが、メーカーは選べないようです。
Eシリーズはスモールフォームファクターの製品としていますが、製品は来年登場予定で詳細は「ご期待ください」との事でした。展示機もまだこれからリファインが入るのでデザインも変わる可能性があると、スタッフの説明がありました。
GSLは従来コラボレーションモデル(渋谷ハル、CR、ぶいすぽっ!等)や特定ソフトの推奨/動作確認済/公認/監修/協賛モデルや、大会/イベント協賛モデルを総称した名称となります。
両社のブランディング、マーケティング、パートナーシップ戦略に基づいて限定生産されるモデルの総称となり期間限定や特別な特典付きのケースもありますが、基本的には名前を統一したと言えるようです。GSLの第一弾として渋谷ハル コラボモデル Ver.2が登場しFシリーズを基調とした作りとなっていました。
一方、既存のコラボモデルが即販売終了というわけではなく、会場にはCrazy Racoonモデルやぶいすぽっ!モデルの展示がありました。この二シリーズは共に人気商品ですし、ぶいすぽっ!モデルに関しては全員集合の標準サイドパネル以外に押しキャラだけのサイドパネルモデルもある特別な一品。
実は先日まで秋葉原のGALLERIA e-sports Loundgeで全種類展示がありましたが、発表会と時間を合わせるようにGALLERIA Loundgeにリニューアルオープンされた関係で「今日は残っているかもしれないが、いずれ消える(会場スタッフ)」との事。一方、どちらの製品もVer.2が出そうな予感がします。
Eシリーズ以外のS/X/Fシリーズに関しては9月25日から開催されるTGS2025で展示される予定となっており、実際に見る事ができます。個人的には従来の製品と比較してXシリーズはエアフローが改善され、以前のraytrekデザインのリファインになっており、新モデルの方が断然推せます。
20年の歴史とパートナーシップを示すようにゲストが超多数!!
今回の発表会では16社と多数のゲストが登壇し挨拶を行っていました。PC関連のAMD、インテル、NVIDIA、日本マイクロソフトは半ば当然かもしれませんが、バンダイナムコエンターテインメント、カプコン、エレクトロニック・アーツ、セガとゲーム会社からは4社、VTuber事務所のBrave groupやバーチャルエンターテイメント、ワコム、プロゲーミングチームのCrazy Raccoon、Fennel、REJECT、eスポーツ運営の楽天グループ、作品コミュニケーションサービスのピクシブと製品やドスパラ店舗でのコラボレーションの幅を感じさせるゲストの方々でした。
さらにサプライズゲストとして卓球金メダリストの水谷 隼氏も登場。夫婦そろってApex Legendsにハマっているいると新型のGALLERIAに熱視線を送ってました。

























