MMD研究所は9月26日、6月5日〜6月7日に実施した「通信キャリアの乗り換え経験に関する調査」の結果を公開した。通信キャリアの乗り換え経験がある人は53.5%で、一度も乗り換えたことがない人は「docomo」が82.9%で最多であった。
18歳〜69歳の男女10,000人のうち、通信キャリアを現在メインで契約している8,852人を対象に、通信キャリアの 乗り換え経験を聞いたところ、「1回」が28.1%と最多。次いで「2回」が11.9%、「3回」が7.0%、「4回」が2.5%、 「5回以上」が3.9%となり、あわせて53.5%が乗り換え経験があり、46.5%は乗り換えた経験がなかった。
これをキャリア・プラン別で見ると、「乗り換えたことはない」という回答の最多はdocomo(82.9%)、次いでau(69.8%)、SoftBank(56.4%)となった。キャリア別では、docomo、au、SoftBankの26.6%が「乗り換えたことがある」、73.4%が「乗り換えたことはない」と回答し、docomo、au、SoftBank以外では、86.9%が「乗り換えたことがあ る」、13.1%が「乗り換えたことはない」と回答した。
通信キャリアを現在メインで契約している人を対象に、他の通信キャリアへの乗り換え検討について尋ねると、「すぐにでも乗り換えたい」「すぐにではないが、乗り換えを検討している」を合わせると、docomo、au、SoftBankが24.5%、docomo、au、SoftBank以外の24.4%が乗り換えを検討。 乗り換え経験別で見ると、乗り換え経験ありが29.2%、乗り換え経験なしの 18.8%が乗り換えを検討していることがわかった。
乗り換えを検討している人にその理由を聞くと、 docomo、au、SoftBankは「利用料金を安くしたいから」が58.6%で最多となり、次いで「他社の料金プランが魅力的だから」(30.5%)、「料金プランが自分に合わないと思うから」(20.8%)の順。一方、docomo、au、SoftBank以外では、「利用料金を安くしたいから」が34.5%で最多、次いで 「通信品質が悪いと感じるから」(19.3%)、「他社の料金プランが魅力的だから」(18.1%)と続いた。
乗り換えを検討していない人は、それについて「理由がある」が64.5%、「特に理由はない」が35.5%であった。理由がある人に乗り換えを検討していない理由を聞くと、docomo、au、 SoftBankでは、「乗り換え手続きが面倒だから」が54.6%で最多となり、次いで「端末がまだ使えるから」 (29.5%)、「通信キャリアが連携しているポイントを利用しているから」(24.6%)なった。
docomo、au、SoftBank以外は、「他社の料金プランは魅力的でないから」が37.8%と最も多く、 次いで「乗り換え手続きが面倒だから」(36.8%)、「端末がまだ使えるから」(26.1%)となった。
「乗り換え手続きが面倒だから」と回答した人にその理由を聞くと、docomo、au、SoftBankは「新しい端末の設定が面倒に感じるから」が44.1%で最多となり、次いで「データの移行に不安があるから」(42.8%)、「調べるべき情報が多い と感じるから」(41.3%)となった。
なお、このレポートは乗り換え経験に焦点を当てているため、docomo/au/SoftBankとdocomo/au/SoftBank以外と表示している。docomo/au/SoftBankにオンライン専用プランとサブブランドは含まない。