米Appleは9月12日(現地時間)、オンラインで製品発表会「Wonderlust.(夢中の旅。)」を開催し、その中で新SoC「A17 Pro」を発表した。搭載モデルとして「iPhone 15 Pro」シリーズがあわせて発表されている。
A17 Proは、iPhone 15シリーズの中でもiPhone 15 Proシリーズにのみ採用される新SoC。業界で初めて3nmプロセスを採用して製造されており、約190億個のトランジスタを集積。CPUは2つの高性能コアと4つの高効率コアを組み合わせる6コア構成。GPUは「Pro-class GPU」へと刷新され、6コアを内蔵。前モデル比20%も高速になり、メッシュシェーディング機能やハードウェアでのレイトレーシング描写もサポートする。
そのほか、16個のニューラルエンジンとAV1デコーダを含む専用エンジンを統合。USB 3コントローラーを内蔵し、10Gbでのデータ通信をサポートしている点も特徴だ。
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業界初の3nmプロセス採用
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集積するトランジスタは約190億個へ。A16 Bionicは約160億個だったので約1.18倍増し
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CPUは2つの高性能コアと4つの高効率コアを組み合わせる6コア構成
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高性能コアは前モデルから10%高速。高効率コアは競合より3倍高効率
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GPUは「Pro-class GPU」なる銘に
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6コアを統合して20%も強力に。メッシュシェーディング機能にも対応へ
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ハードウェアでのレイトレーシング処理もサポート
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より忠実度の高いライティングでさらに性能向上
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この処理にはニューラルエンジンも併用する
iPhone 15 Proで強化されたカメラ機能やUSB-C端子への対応が盛り込まれたほか、前モデルから大幅に性能が引き上げられたGPU性能がアピールされている点が大きなトピック。iOSプラットフォームでプレイできるゲームが多数紹介され、『崩壊スターレイル』『原神』『Resident Evil』のプレイムービーが放映された。家庭用ゲーム機向けに投入された『アサシンクリード』シリーズが、iOS向けに移植されるニュースも明らかになった。