一般的にスマートフォンアプリの起動はアイコンのタップで行いますが、iPhoneにはほかにいくつかの方法が用意されています。Siriに口頭で命令することはそのひとつですし、背面タップにアプリを割り当てるといった方法もあります。

URLスキームも、アプリを起動する方法のひとつです。特定のアプリにヒモ付けられた文字列を所定のルールで入力すると、アイコンをタップすることなしにアプリを起動できます。あるアプリから他のアプリを呼び出すことも可能になるなど、iPhoneにおけるアプリ活用の幅が広がります。

具体的な例としては、計算の「calc://」、マップの「maps://」、カレンダーの「calshow://」は、それぞれに割り当てられたURLスキームです。iOS 16ではショートカットアプリの機能で呼び出すため、気軽に使えるとはいえませんが、プログラムに組み込みアイコンのタップで起動できるようにすれば、話は変わってくるはずです。

引数を含むURLスキームも存在します。たとえば、「prefs:root=General&path=SHUTDOWN_LABEL」というURLスキームを利用すると、『設定』→「一般」→「システム終了」の順に画面を開くことなく、いきなりシステム終了を確認する画面にジャンプできます。

このようにURLスキームは一般向けの機能とはいえないものの、設定アプリの階層深くにあるページを開きたいときなど、省力化/効率化に役立ちます。ショートカットアプリで「URL」および「URLを開く」アクションを使い、自分なりに活用してみては?

  • ショートカットアプリを使えば、「URLスキーム」と呼ばれる文字列でアプリを起動できます