米Twitterが現地時間1月19日、サードパーティ製の外部アプリの開発を禁止する利用規約を明示し、注目を集めている。事前の告知や準備期間などもない一方的な規約変更だったことから、批判の声も多くあがっている。

  • Twitterがサードパーティ製アプリ排除を明示、ネットは批判「UI改善してから言え」

    Twitterでは数日前から、いくつかのサードパーティ製アプリが使えなくなるという事態が続いていたが、ここにきて突然、排除が明示された

同社は、開発者向け利用規約「Developer Agreement(開発者契約)」を19日付けで更新。「Restrictions on Use of Licensed Materials(ライセンス素材の利用に関する制限)」の「Reverse Engineering and other Restrictions(リバースエンジニアリングおよびそのほかの制限)」において、「ライセンス対象物(APIやコンテンツなど)を使用して、Twitterアプリケーションの代替または類似のサービスまたは製品を作成すること、または作成を試みること」という項目が記載された。要するに、サードパーティ製アプリの開発を禁止するという内容だ。なお、記事執筆時点では、日本語版の「開発者契約」は、まだ更新されていない。

Twitterでは、今年1月12日ごろから複数のサードパーティ製アプリで原因不明のエラーが発生する不具合が報告されていた。その後、1月17日には、開発者向けの情報を提供する公式のTwitter Devアカウントが「Twitterは、長年にわたってAPIルールを施行しています。その結果、一部のアプリが動作しなくなる可能性があります」と何やら意味深なツイートをしていた。

今回の規約変更の理由は明言されていない。しかし、サードパーティ製アプリを排除し、収入源を確保する狙いがあるのではと指摘する声もある。Twitter社の売り上げの大半は広告収益が占めているが、広告が表示されないサードパーティ製アプリが使われた場合は、同社の広告収益につながらないからだ。

ネット上では「こういう時は票も取らないし、自分で説明しないし、嘘をつくイーロンの最低な面が顕になってる」「終わりの始まり(´・ω・`)」「だったら公式ゴミアプリ使いやすくろよ」「公式アプリ使わせたいならUI改善しろ。公式アプリ使いづらすぎなんだよ」「余計見なくなるだけ」「あのねえTwitter公式アプリ使いたくないんじゃないんだよ使えないんだよ」「今のTwitterがあるのって、サードパーティのアプリがあったからこそだと思うんですよ」などと、批判の声が集まっている。