Amazonは12月7日、スマートディスプレイ「Echo Show 15」に「Fire TV機能」を追加。無料のソフトウェアアップデートにより、既に利用中の同製品でも、Amazon Prime VideoやNetflix、ABEMA、YouTubeなどのコンテンツが視聴可能になる。

  • Amazon「Echo Show 15」にFire TV機能を搭載。無料ソフトウェアアップデートも提供

Echo Show 15を新規購入した場合は、デバイスのセットアップ時に表示されるオプションからFire TV機能をインストール後、各サービスへログインすることで利用可能になる。たとえば、Echo Show 15に「アレクサ、Fire TVを開いて」、「アレクサ、Prime Videoを開いて」、「アレクサ、力の指輪を再生して」などと話しかけることで、見たいコンテンツにすばやくアクセスできるとのこと。最近使ったアプリや、マイウォッチリストなどにすぐにアクセスできるウィジェットもホーム画面に追加できる。

さらに、第3世代の「Alexa対応音声認識リモコン」(2021年発売/2,980円)を使い、Echo Show 15でFire TVコンテンツを検索したり、各種操作を行ったりできるようにした。リモコンのホームボタンからFire TV機能にアクセスして、番組表ボタンやアプリボタンからユーザーが見たいコンテンツに簡単にアクセスできるようになったという。リモコンを持っていない場合は、Echo Show 15の画面に表示されるバーチャルリモコンから、Fire TV機能を操作できる。

  • 「Echo Show 15」(左)と第3世代「Alexa対応音声認識リモコン「(右)

Echo Show 15にはステレオ音源を強化するために設計した「空間オーディオ処理技術」も搭載しており、「上質な音で映画や音楽が視聴できる」という。 同技術は、スマートスピーカー「Echo Studio」に9月から搭載しており、国内でも新色ホワイトの発売に合わせて対応開始。音の奥行きや明瞭度、臨場感を向上させ、没入感のあるサウンドで音楽や映画を楽しめるようにするもの。

なお、Echo Show 15は横向きと縦向きのどちらでも使えるが、動画視聴やFire TV機能の利用時は横向きを推奨。一部のアプリは、縦向きでは動作しないという。

またリモコンについては、Echo Show 15のウィジェットやその他スキル、サービスを操作することはできない。このリモコンは同時に異なる2つ以上のデバイスとはペアリングできないため、既にリモコンを持っていても別のデバイスと紐付けている場合は、Echo Show 15用のリモコンを別途購入する必要がある。

Amazonでは、既にEcho Show 15を利用しているユーザーに向けて、Fire TV機能のセットアップ手順から同リモコンを割引価格(1,980円)で購入できるようにした。また、これからEcho Show 15を新規購入する人に向け、期間限定でリモコンとのセット商品を31,480円で販売する。セット販売の期間は2022年12月7日から2023年6月30日まで。

Echo Show 15(29,980円)は、「家族の暮らしの中心となるデバイス」としてAmazonが設計した、15.6型フルHD画面を備えたAlexa搭載スマートディスプレイ。ウィジェット機能を利用してホーム画面をカスタマイズし、カレンダーやリマインダー、付せん、ToDoリスト、買い物リストなどを表示できる。内容は常に最新情報に更新。また、対応するスマートホームデバイス(別売)を操作・管理したり、離れた場所にいる人とビデオ通話したりできる。内蔵カメラを使って目の前に立ったユーザーを認識する「ビジュアルID」により、個々人に合わせてパーソナライズした情報を画面表示することも可能だ。Fire TV機能の追加については9月に予告しており、今回正式に対応したかたち。

  • Echo Show 15