タイププロジェクトは11月21日、 四季フォントプロジェクトの第二弾として、秋の月を主題とした「TPめいげつ」を発表し、タイププロジェクトのサブスクリプションサービス「TPコネクト」にて提供を開始した。

  • 「TPめいげつ」書体見本

TPめいげつは、藤原定家の筆跡を現代風にアレンジした書体。「ひときわ字面が大きくフトコロが広い」という定家の特徴を活かした仮名と欧文を新たに開発し、TP明朝ハイコントラストの漢字を合わせている。

平仮名では、鋭く入る起筆から太い終筆に至るメリハリのきいたストロークと定家様の大きな特徴である扁平気味の独特なフォルムを明確に表現。カタカナは、定家の自筆「源氏物語 奥入」を手本にしたという。

また、定家様に調和するラテン文字を新たに書き起こし、月光を想わせる雰囲気のあるスクリプト体に仕上げた。

  • 鋭い印象のハイコントラストを軸に、EL(エクストラライト)からH(ヘヴィ)まで6つのウエイトで構成

文字セットは9,530字(StdNをベースにカスタムグリフを追加)、ウエイトはEL(エクストラライト)、L(ライト)、R(レギュラー)、M(ミディアム)、B(ボールド)、H(ヘヴィ)。フォーマットはOpenTypeフォントフォーマット、動作環境はmacOS、Windows 10(日本語版)。

なお、「TPめいげつ」は、P明朝、TPスカイファミリー、SST JP、TP国立公園明朝、都市フォントおよび四季フォントシリーズのすべての書体ファミリーを年間定額で利用できるサブスクリプションサービスTPコネクトにて利用できる。TPコネクトの価格は年額30,000円。