タイププロジェクトは、新たにフトコロ軸を加えた「フィットフォント」サービスの拡張を発表した。

  • フィットフォントサービスでフトコロの調整が可能に

    フィットフォントサービスでフトコロの調整が可能に

フィットフォントは、画面上のスライドバーでウエイトや字幅を調整して、ユーザーごとに最適なフォントを選べるサービス。独自開発技術により、ウエイトやコントラスト、字幅、そして今回追加したフトコロ軸を変更した場合でも、字画の比率が適正で常にバランスの取れた状態を保ち、デザインの一貫性と品質保持を実現した。プルダウンメニューでは、異なるフォントの漢字・仮名・欧文を組替えて確認できる。

タイププロジェクトによれば、フトコロ軸はこれまで和文フォントのファミリーで扱われたことのない書体属性とのこと。こうした背景から、TPスカイはウエイト、コントラスト、字幅、フトコロ軸の4つの軸をもつ初めての日本語フォントとしている。

フトコロ軸の大きさを変えることにより、欧文によって異なるカウンターの広さと小文字の大きさに対応し、書体の表情をニュートラルからクラシックへと変化させることが可能となる。

また、スイスのタイプデザインスタジオ「Dinamo(ダイナモ)」が新しくリリースした欧文フォントも追加した。追加書体は以下の通り。

  • Arizona Serif (Thin/Light/Regular/Medium)
  • Arizona Text (Thin/Light/Regular/Medium)
  • Arizona Mix (Thin/Light/Regular/Medium)
  • Arizona Sans (Thin/Light/Regular/Medium/Bold)
  • Diatype (Thin/Light/Regular/Medium/Bold)
  • Favorit (Light/Book/Regular/Medium/Bold)
  • Marfa (Thin/Light/Regular/Medium/Semibold/Bold)
  • Social (Hairline/Thin/Light/Book/Regular/Medium/Bold)
  • Social Condensed (Hairline/Thin/Light/Book/Regular/Medium)
  • Social Extended (Hairline/Thin/Light/Book/Regular/Medium/Bold)

なお、フィットフォントは法人向けサービスで、Webページ内「お問い合わせ」ボタンから、詳細または見積りを問い合わせて利用を開始する。組み合せフォントは、AXIS FontまたはTP明朝、TPスカイのライセンスに加えて、組み合せ費用(250,000円~)と欧文フォントのライセンス費が必要となる。