ソニーは、ノイズキャンセリング機能を搭載した“常時装着スタイル”の完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」に、エコやサステナビリティを意識した新色「EarthBlue」(アースブル−)を追加。11月4日発売で、価格はオープンプライス。店頭価格は26,000円前後を見込む。

  • LinkBuds Sの新色「EarthBlue」(WF-LS900N/L)

イヤホン本体と充電ケースの外装に“エコな新技術”を使った新しいデザインが特徴。6月発売の「LinkBuds S」と基本仕様は変わらない。現行のホワイト、ブラック、エクリュの3色に加えて4色で展開していく。

新色EarthBlueには、市場回収したウォーターサーバーボトルをリサイクルし、生成した再生樹脂素材を配合。ボトルの高い粘着性を利用して独特なマーブル柄を表現している。

  • 市場回収したウォーターサーバーボトルから生成した再生樹脂素材を配合

マーブル模様には個体差があり、「世界に一つだけのデザイン」としている。ただし、製造の過程で同じような模様が生成されるため、模様がまったく異なるわけではない。

  • マーブル模様には個体差があり、同じ模様はひとつもないという

新色投入に合わせ、LinkBuds S全カラーの売上の一部を、エコ訴求と親和性も高い環境保護団体へ売上の一部を寄付する取り組みもスタート。具体的には、LinkBuds S 1台の販売につき、販売価格の約1%にあたる2ドル(USドル)を、国際環境NGOのコンサベーションインターナショナル(Conservation International, CI)へ寄付し、これを通じてCIの実施する海洋保護活動を支援していく。

CIは地球の自然を守り、人間社会が自然と調和して生きる道を具体的に示すことをミッションとして設立された国際NGO。世界70以上の国と地域で、約900名のスタッフが、自然環境の保護を通じた持続可能な世界の構築のために、海洋保護などの活動をしているという。

  • 装着イメージ

現行のLinkBudsシリーズも環境配慮の取り組みとして、本体と充電ケースの樹脂素材に、工場回収の樹脂を活用した再生プラスチックを使用しているが、その取り組みをさらに目に見えるかたちで推し進めたのが新色EarthBlueということになる。

LinkBudsシリーズは、小型軽量で装着性を高めつつ、自然な外音取り込みも可能にする“常時装着スタイル”の完全ワイヤレスイヤホン。シリーズ独自のセンシング技術を利用した新しい音体験として、「Auto Play」アプリによるシームレスな音楽再生と音声通知に対応し、Sound AR(音のAR)コンテンツを楽しめる「Locatone」アプリとの親和性も高めた。

業界最高クラスのNC性能をもつ最上位完全ワイヤレス「WF-1000XM4」と同様の機能と、LinkBudsシリーズならではのコンパクトサイズやセンシングによる新しい音楽体験などを融合させ、外音取込と音楽への没入感を使い分けたいユーザー向けに訴求している。

サウンド面では、ハイコンプライアンスな振動板を採用した新開発の小型5mmドライバーを搭載。小型ながら豊かな低音を鳴らせるという。また、WF-1000XM4と同じ統合プロセッサー「V1」を採用し、クリアな高音質が楽しめるとする。

QuickAccess(クイックアクセス)機能も引き続き搭載。Spotifyの楽曲をイヤホン本体の操作だけで再生したり、プレイリストを切り替えたりできる「Spotify Tap」や、ドイツ発の自動ヒーリング音声製アプリ「Endel」が利用できる。ほかにも、ソニー独自の立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio」の認定モデルにもなっている。

Auto Playアプリでは、イヤホンを装着したり、屋外に出かけたり、Web会議を終了するといったタイミングに合わせて、自動的にSpotify、もしくはEndelの音楽を再生可能。イヤホンの内蔵センサーで収集した情報を元に動作し、よく使うSNSアプリの通知や、スケジュールを音声で読み上げてくれる。

Bluetoothコーデックは、SBCとAACに加えて、ハイレゾ相当の高音質が楽しめるLDACにも対応。また、音楽ストリーミングサービスなどの圧縮音源を最適な音へとアップスケーリングする音質補正機能「DSEE Extreme」も備えるなど、WF-1000XM4譲りの高音質設計となっている。

WF-1000XM3と同等レベルの高性能NCも搭載。外音取込機能は、外音の取り込み量を増やして環境音の音がクリアに聞こえるようにしており、耳に着けたままで自然に会話できるようにした。外側のマイクには風切り音低減構造を導入し、NCや外音取り込み利用時の風ノイズを最小限に抑える。

ソニー1000Xシリーズのワイヤレスヘッドホンや完全ワイヤレスイヤホンの最新世代で採用しているスマート機能「スピーク・トゥ・チャット」も利用でき、イヤホンをつけたまま人と対面で会話可能だ。ハンズフリー通話時は、AI技術を活用した高精度ボイスピックアップテクノロジーによって従来機種を上回る高い通話品質を実現する。

ソニーのワイヤレスオーディオ機器と連携する「Sony|Headphones Connect」アプリに対応し、イコライザーで自分好みのサウンドに調整可能。ほかにも、ユーザーの行動に合わせてNCと外音取り込みのバランスを自動調整する「アダプティブサウンドコントロール」にも対応する。

連続再生時間は、NCオン時がイヤホン単体で最大6時間。付属の充電ケースと組み合わせて最大20時間使える(NCオフ時は単体9時間、ケース込みで21時間)。充電ケースはUSB Type-C充電に対応する。イヤホン本体はIPX4防滴対応。重さは片側4.1g。