ソニーは、ノイズキャンセリング機能を搭載した“常時装着スタイル”の完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」(WF-LS900N)を6月3日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭価格は26,000円前後を見込む。カラーはホワイト、ブラック、エクリュの3色。

  • LinkBuds S(ホワイト)

また、既存の穴あきイヤホン「LinkBuds」(WF-L900、実売23,000円)を含む、LinkBudsシリーズ向けの新たなスマートフォンアプリ「Auto Play」を用意。接続したスマホを操作しなくてもユーザーの挙動に合わせてシームレスに音楽を再生したり、各種アプリの通知を音声で読み上げたりできるようにする。LinkBuds Sの発売に合わせてAndroid版の同アプリをリリースし、6月上旬にiOS版を公開予定だ。

  • LinkBuds Sの発表に合わせて新たなスマートフォンアプリ「Auto Play」を提供開始

  • LinkBuds S。左からブラック、エクリュ、ホワイトの3色展開

LinkBudsシリーズは「オンライン、オフライン(リアル)を問わず、あらゆる人やコンテンツに常にLink(つながる)するためのイヤホン」をコンセプトに開発。小型軽量で装着性を高めつつ、自然な外音取り込みも可能にする“常時装着スタイル”を提案する。

シリーズ独自のセンシング技術を利用した新しい音体験として、「Auto Play」アプリによるシームレスな音楽再生と音声通知や、Sound AR(音のAR)コンテンツを楽しめる「Locatone」アプリとの親和性も高めている。

  • LinkBuds S(ブラック)

  • LinkBuds S(エクリュ)

LinkBuds Sは、「LinkBudsにノイズキャンセリング(NC)機能が欲しい」、「この装着感でLDACコーデック対応の高音質モデルがほしい」といった、既存のLinkBudsへのユーザーの声を元に、シリーズの新しい選択肢として投入。

業界最高クラスのNC性能をもつ最上位完全ワイヤレス「WF-1000XM4」と同様の機能と、LinkBudsシリーズならではのコンパクトサイズやセンシングによる新しい音楽体験などを融合させ、外音取込と音楽への没入感を使い分けたいユーザー向けに訴求する。

  • 左が現行の「LinkBuds」(WF-L900)、右が「LinkBuds S」(WF-LS900N)

なお、製品名の末尾にある大文字の「S」はSilence、Superior sonud、Seamlessを表している。

ソニーは5月19日にLinkBuds Sの国内発表会を開催。詳細は別記事でレポートする

  • 5月19日に開催されたLinkBuds Sの国内発表会の模様

LinkBuds Sの詳細

NCハイレゾワイヤレス対応の完全ワイヤレスイヤホンとして、世界最小・最軽量サイズを実現。WF-1000XM4と同じエルゴノミック・サーフェス・デザインを採用しているが、WF-1000XM4よりも耳からの飛び出し量を抑え、高い装着性を実現。長時間使用しても疲れにくく、かつ落としにくくしている。重さは4.8g。

  • LinkBuds Sを装着したところ

  • WF-1000XM4を装着すると、LinkBuds Sよりも大きく見えるのがひと目で分かる

  • LinkBuds Sは耳からの飛び出し量が少ない

  • WF-1000XM4は耳穴周りをしっかり埋めてNC効果を最大限に発揮できるようにしている

デザイン面では、滑らかで丸みのあるフォルムを採用し、肌なじみが良い中間色のツートーンカラーを採用。イヤホン本体はIPX4相当の防滴対応。付属の充電ケースは自立し、イヤホンを取り出しやすい設計にした。また、イヤホンとケースの両方にエンボス加工のソニーロゴをあしらっている。

  • LinkBuds S(左)とWF-1000XM4(右)

  • ソニーの完全ワイヤレスイヤホンのサイズ比較。左からWF-1000XM4、LinkBuds S、LinkBuds

サウンド面では、ハイコンプライアンスな振動板を採用した新開発の小型5mmドライバーを搭載。小型ながら豊かな低音を鳴らせるという。また、WF-1000XM4と同じ統合プロセッサー「V1」を採用しており、高いSN比と低歪な特性を持つDA変換回路、ヘッドホンアンプによってクリアな高音質を追求した。

  • 内部構造

  • WF-1000XM4と同じ統合プロセッサー「V1」を採用

QuickAccess(クイックアクセス)機能も引き続き搭載。Spotifyの楽曲をイヤホン本体の操作だけで再生したり、プレイリストを切り替えたりできる「Spotify Tap」や、ドイツ発の自動ヒーリング音声製アプリ「Endel」が利用できる。

  • QuickAccessに「Spotify Tap」を割り当てたところ

新アプリ「Auto Play」では、イヤホンを装着したり、屋外に出かけたり、Web会議を終了するといったタイミングに合わせて、自動的にSpotify、もしくはEndelの音楽を再生可能。イヤホンの内蔵センサーで収集した情報を元に動作し、よく使うSNSアプリの通知や、スケジュールを音声で読み上げてくれる。

  • Auto Playのデモ画面。自分のライフスタイルに合わせて設定できる

  • 音楽を自動再生するタイミングは、アプリから細かくカスタマイズできる

  • 自分のライフスタイルにあわせてカスタマイズ可能。カレンダーを連携させると、予定があるときに重要な通知を厳選して通知する

  • 音声通知の読み上げを行うアプリや、通知の頻度も調整可能だ

LinkBuds SのBluetoothコーデックは、SBCとAACに加えて、ハイレゾ相当の高音質が楽しめるLDACにも対応。また、音楽ストリーミングサービスなどの圧縮音源を最適な音へとアップスケーリングする音質補正機能「DSEE Extreme」を備えるなど、WF-1000XM4譲りの高音質設計となっている。

WF-1000XM3と同等レベルの高性能NCも搭載。外音取込機能は、外音の取り込み量を増やして環境音の音がクリアに聞こえるようにしており、耳に着けたままで自然に会話できるようにした。外側のマイクには風切り音低減構造を導入し、NCや外音取り込み利用時の風ノイズを最小限に抑える。

  • 外側のマイクにはメッシュカバーを備えるなど、風切り音を低減する構造を導入

ハンズフリー通話時は、AI技術を活用した高精度ボイスピックアップテクノロジーによって従来機種を上回る高い通話品質を追求。

LinkBuds SのNCでは、WF-1000XM4のようなビームフォーミング技術や骨伝導センサーは導入していないが、AIによる機械学習アルゴリズムを活用。装着者の声とそれ以外の環境ノイズを分離するフィルターアルゴリズムを。5億サンプルを超える機械学習で構成している。また、ヘッドホンの外側のマイクと内側に配置されたマイクを使うことで、発話音声の明瞭度も向上したという。

ソニー1000Xシリーズのワイヤレスヘッドホンや完全ワイヤレスイヤホンの最新世代で採用しているスマート機能「スピーク・トゥ・チャット」も利用でき、イヤホンをつけたまま人と対面で会話可能だ。

立体音響による“新しい音体験”ができるのも特徴で、現実世界に仮想世界の音が混ざり合う、ソニーによる新感覚の音響体験が楽しめるSound ARアプリ「Locatone」に対応。ソニー独自の立体音響技術を活用した音楽体験「360 Reality Audio」の認定モデルにもなっている。

ソニーのワイヤレスオーディオ機器と連携する「Sony|Headphones Connect」アプリに対応し、イコライザーで自分好みのサウンドに調整可能。ほかにも、ユーザーの行動に合わせてNCと外音取り込みのバランスを自動調整する「アダプティブサウンドコントロール」にも対応する。

なお、今後提供するファームウェアアップデートによって次世代Bluetoothオーディオ「LE Audio」をサポートする予定で、2022年に対応スマホとの組み合わせで利用可能になるという。

連続再生時間は、NCオン時がイヤホン単体で最大6時間。付属の充電ケースと組み合わせて最大20時間使える(NCオフ時は単体9時間、ケース込みで21時間)。充電ケースはUSB Type-C充電に対応する。SS、S、M、LLの4サイズのイヤーピースやUSB充電ケーブルが付属する。

イヤホン本体はIPX4防滴対応で、重さは片側4.1g。本体と充電ケースの外装部分などに再生素材を採用し、パッケージも紙素材を用いてプラスチックを一切使わない、プラスチックフリーのデザインとした(ただし、WF-1000XM4などで採用している「オリジナルブレンドマテリアル」ではない)。

  • 本体と充電ケースの外装部分などに再生素材を使っている

なお、LinkBuds Sの発売に合わせて、ソニーストアでは同ストア限定の「紛失あんしんサービス」の対象機種にLinkBudsを追加。加入者であれば、片耳のみを紛失した場合も5,500円で再度購入できるという。加入料は有効期限1年で1,100円、2年で1,650円。利用できる回数は1回。

  • プラスチックフリーのパッケージ