楽天モバイルは10月3日、KDDIとの国内ローミング契約に基づいて提供されているパートナー回線エリアについて、2022年10月以降の縮小予定を予告した。

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パートナー回線エリアとは、後発事業者である楽天モバイルのMNO参入にあたり、競争力を持てるだけのサービスエリアを構築できるまでの暫定的な措置として、既存キャリア(KDDI)へのローミングインで補う仕組み。

楽天モバイルとKDDIのローミング契約期間は、2019年10月1日~2026年3月31日。ただし全国一斉ではなく、楽天回線エリアの整備状況などを見ながら地域ごとに順次終了していく契約となっている。

提供範囲を見直すタイミングは年2回(4月・10月)設けられており、2022年4月に行われた前回の改定では、47都道府県すべてでパートナー回線エリアから楽天回線エリアへの切り替えに着手。各県内のどこかでは必ずローミング終了地点が現れ始めている状況となった。

楽天モバイルからの発表では、2022年10月の改定内容は「全国47都道府県における一部地域」とのみ記載されており、すでに47都道府県で切り替えが始まっている現状、具体的にどのような変化があるのかは見えにくい。

ローミング元のKDDIが公開している楽天モバイル向けローミングサービス提供エリアに関するエリアマップなら、9月末時点と10月以降のローミング提供範囲を細かく確認できる。なお、今回ローミングの終了が決定した場所では、10月末までに切り替えが行われる。

実際にマップを見比べてみたところ、市町村単位で「○○市でのローミングを打ち切る」というような大きなくくりの話ではなく、基地局単位での細かな見直しが行われているようだ。一例として、マップ上で変化を発見できた所沢/多摩湖周辺の新旧エリアを以下に示す。

  • 2022年9月末時点のローミングエリアの例

    2022年9月末時点のローミングエリアの例

  • 2022年10月以降のローミングエリアの例

    2022年10月以降のローミングエリアの例