この数年、コロナの感染拡大防止などもあり、キャンプや登山など、アウトドアレジャーの人気が一層高まっています。

筆者も以前、よく行っていた登山を再開。ただ、山に登り始めると滑落や遭難などのニュースが気になり始め、もしもの時のために「PayPayほけん」を利用することにしました。

  • もしもの時に備えて「PayPayほけん」に加入して木曽駒ヶ岳に登ってきた

1日180円から加入でき、スマホで完結する手軽さが魅力

「PayPayほけん」には、「PayPay」のミニアプリから操作して、その場で加入することができます。10月2日時点で提供されている保険の種類は、「あんしんドライブ」「あんしん自転車」「あんしんゴルフ」「あんしんスキー&スノボ」「あんしんアウトドア」「あんしん賠償」「熱中症お見舞い金」「あんしん海外旅行」の8タイプ(「コロナお見舞い金」は現在受け付け停止中)。

  • PayPayミニアプリの一覧から「1dayほけん」または個別のほけんを選択

  • 「あんしんアウトドア」保険の加入画面

筆者はこの中の「あんしんアウトドア」を選択。この保険はキャンプやバーベキュー、海水浴、ハイキング、国内旅行など、幅広いアウトドアでのケガや賠償責任に備える保険です。

通常、登山に関係する保険は1カ月単位や1年単位が多いのですが、「PayPayほけん」は1日から加入できるのが手軽。当日でも加入できるので、筆者は登山する日の朝にスマホを操作して加入しました。

保険料は1日の場合、「お手軽プラン」が180円、「基本プラン」が332円、「安心プラン」が539円になります(10月2日時点)。支払いはPayPay残高ででき、保険の加入でも決済額に対してPayPayポイントが貯まります。

プランによって補償内容が異なり、保険料が高いプランほど、補償内容が手厚くなります。詳しい補償内容は以下を参考にしてください。

  • 「ケガの補償」は健康保険でカバーできるので、「その他の補償」の項目に注目

この補償内容の中で筆者が特に注目したのは「救援者費用」。実は登山で滑落した時の救助や、遭難した時の捜索のための民間ヘリコプターのチャーター費用は、(ヘリ会社にも寄りますが)1分につき1万円ほどかかると言われています。事故に遭い助けに来てもらって、病院まで搬送してもらうのに2時間かかったとしたら、ざっと120万円になる可能性もあります。

そこで救援者費用が200万円まで補償される「基本プラン」を選びました。加入の方法は開始日と加入日数を選択して、プランを選んで必要事項を記入するだけ。筆者は登山する日だけの1日の保険を申し込みましたが、2日間でも同じ332円だったので、1泊2日の旅行全体で保険に加入しても良かったなと後から思いました。

  • 「基本プラン」を選択

  • 告知事項を確認。ロッククライミングや雪山登山などは補償の対象外になる場合も

  • 氏名、住所、生年月日、メールアドレス、電話番号を記入したら申込み内容を確認

  • 筆者はPayPay残高で支払い。ポイントも付いた

この「あんしんアウトドア」の保険ですが、1年型では「お手軽プラン」が月額360円、「基本プラン」が月額600円、「安心プラン」が月額1,390円になるので、コンスタントに月2回以上、山に登る人なら、1年型にするのもおすすめです。1年型は夫婦や家族全員まで保険対象者を広げて加入することができます。

例えば「基本プラン」の場合、1名のみだと月額600円ですが、夫婦なら月額860円、家族全員なら月額1,440円で加入することができます。いつも夫婦で出掛ける、家族で出掛けるという人なら、1年型の保険をうまく活用すると良さそうです。期間中に解約することも可能です。

メリットの1つは登山中の安心感だった

さて、その日の筆者の登山はと言うと、下山時に凍った斜面で滑ってしまい、前を歩く人にぶつかりそうになってヒヤッとしたことがありました。もし誰かにケガをさせてしまった場合、「あんしんアウトドア」の「基本プラン」なら、賠償責任として1億円まで補償されます。仮に自分のスマホやカメラなどの携行品を破損した場合も10万円まで補償されるので、ケガや事故だけでなく、いろいろな面で安心できたように思います。

  • 標高2956mの木曽駒ヶ岳は筆者が行った初夏にはまだ雪が残っていた

「PayPayほけん」には同行者の友だちにも加入してもらったのですが、幸い、筆者も友だちも無事、何事もなく下山することができました。何もないと掛け捨てになってしまうのですが、保険をかけていることで安心感を持って登れたような気がします。もしもの時のことを考えると、「基本プラン」の332円は安いというのが感想です。

これから秋に向けて、紅葉を楽しむために、また登山に行こうと思っています。本格的に登山を極めるなら登山用の保険に加入する方が結果的には安いのですが、まだそこまでではない筆者にとって、登山する日だけ手軽に加入できる「PayPayほけん」は便利でした。秋の登山の時にも加入しておこうと思っています。

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