米NVIDIAは9月20日、車載向け集中型コンピューターの次期モデルとして「NVIDIA DRIVE Thor」を発表した。インテリアのインフォテインメントシステムや自動運転、自動駐車機能を統合。これまで提供してきたDRIVE Atlanをリプレースし、現在量産中のDRIVE Orinの後継モデルとなる。

  • 自動運転・駐車機能を統合する自動運転プラットフォーム「DRIVE Thor」

NVIDIA Grace CPUとNVIDIA Adalovelace GPUを組み合わせて最大2,000 Tflopsもの推論性能を実現し、車両におけるインテリジェント機能を全て統合できるという次期車載向け集中型コンピューター。単体で自動運転や運転支援、駐車、ドライバーと乗員の監視、インフォテインメントシステム、後部座席のエンターテイメント機能などを全て統合可能。これによってケーブル配線の削減や軽量化を実現し、車両設計の簡素化が行えるという。

SoCとボードは、車載電子部品における国際規格ISO 26262に準拠。ソフトウェアもISO 26262に準拠し、自動運転の国際標準ASPICEにも対応する。NVIDIA DRIVE Thorを採用する車両として中国ZEEKRからEVが投入予定で、2025年初頭にも生産を開始するとしている。