米NVIDIAは9月20日(現地時間)、「NVIDIA GTC」の基調講演をオンラインで開催し、その中でNVIDIA HopperアーキテクチャベースのGPGPU製品「NVIDIA H100」の量産開始を発表した。大手クラウドベンダーやサーバーメーカーへと順次投入され、日本の教育機関では筑波大学への導入が予定されている。

  • NVIDIA、HPC向けGPGPU「NVIDIA H100」の量産開始 - 筑波大学に導入へ

NVIDIA H100は、HPC向けアーキテクチャ「NVIDIA Hopper」を採用するGPGPU製品。約800億個ものトランジスタを集積して極めて高い性能を実現しており、機械学習向けに「Transformer Engine」を搭載していることや、高速なインターコネクト「NVIDIA NVLink」をサポートする点が特徴。対話型AIや創薬など先進的な領域で、イノベーションを主導するとしている。

今回このNVIDIA H100の量産開始が発表され、大手クラウドベンダーのサービスやサーバーメーカーの製品として利用できるようになると明らかにされた。10月以降入手可能になるとしており、Amazon Web Services、Google Cloud、Microsoft Azureでは先駆けてNVIDIA H100ベースのインスタンスを利用できるようになる。

また、高等教育機関や研究機関の導入予定についても公開中。ロスアラモス国立研究所やスイス国立スーパーコンピューティングセンターなどに加え、日本では筑波大学が導入を予定する。