ニューズドテック(旧:携帯市場)は4月4日、2022年3月度の中古iPhone販売数・買取数ランキングを発表した。ランキングは、同社が運営する中古スマートフォン販売・買取サイト「みんなのすまほ」における実績値を元にしている。
販売数ランキングに注目すると、トップ3はiPhone 8(64GB)、iPhone SE(第2世代/64GB)、iPhone 7(32GB)と安価なTouch ID対応モデルが好まれる傾向が続いているものの、4位以下に大きな変動があった。
まず、前月7位のiPhone 12 mini(64GB)が4位に浮上。前月はランキング圏外だったiPhone 12(64GB)も7位にランクインした。相場の安い機種が売れ筋となっているなかで、平均55,000円のiPhone 12 miniや平均64,000円のiPhone 12のような比較的新しく高価な機種がランクインした背景には、3月に配信されたiOS 15.4の新機能が影響していると見られる。
Touch ID対応モデルが根強く支持される理由は価格だけではなく、コロナ禍によるマスク着用の影響でFace ID(顔認証)が不便という事情もあった。iOS 15.4の新機能でマスクをつけたままでも顔認証が行えるようになり、iPhone 12シリーズが急浮上したとニューズドテックの松崎氏は分析する。
それを裏付けるように、2月まではトップ10に入っていたiPhone 11シリーズは、iPhone 12と入れ替わるように圏外にランクダウンした。iOS 15.4のマスク顔認証はiPhone 12/13シリーズのみに対応している。
買取数ランキングは大勢に変化はなく、iPhone SE(第2世代)、iPhone 8、iPhone 12がトップ3となった。新型のiPhone SE(第3世代)が発売されたことで、同じTouch ID、同じ画面サイズのiPhone SE(第2世代)やiPhone 8からの買い替えによる買取増加も考えられる。