Astell&Kernの持ち運び可能なハイレゾプレーヤー内蔵ヘッドホンアンプ「ACRO CA1000」が、同ブランドの公式Twitterアカウントで発表された。海外で2月に発売予定で、価格は2,100ドル。国内代理店のアユートは詳細発表を改めて行うとアナウンスしている。

  • ACRO CA1000

同ブランドの“原音再生”を提供するという基本理念に基づき、高性能アンプとデジタルオーディオプレーヤーの機能、携帯性を兼ね備えたヘッドホンアンプ。

火星の過酷な環境を走破するローバー(探査車)にヒントを得たデザインを採用。「(岩肌の上を進む)強力なパワーを備えた探査車は、CA1000の強力な出力とさまざまなパフォーマンスに似ている」としており、AKならではのユニークなトライアングルカットとホイールデザインを採り入れ、携帯性と直感的な使いやすさ、調和のとれたデザインを融合させた。本体はアルミニウム製で、カラーはムーンシルバー。

3.5mm、6.35mmのアンバランス出力と、2.5mm、4.4mmのバランス出力を搭載。最大出力15Vrmsで、4段階のゲイン設定が行え、あらゆるヘッドホンやインイヤーモニター(IEM)を駆動できるとする。さらに、光/同軸デジタルやUSB Type-Cといったデジタル入出力、RCAのアナログ入出力も備え、オーディオシステムとしても利用できるという。なお、出力端子にイヤホンやヘッドホンを2本以上接続すると、最後に接続した機器に音声を出力する仕様とのこと。

DACチップは「ES9068AS」4基を採用し、最高384kHz/32bitまでのPCMとDSD512(22.4MHz)のネイティブ再生をサポート。原音再生のための独自開発「TERATON ALPHA(テラトン・アルファ)」サウンドソリューションも組み込んだ。

Bluetooth 5.0準拠で、高音質コーデックのaptX HDとLDACをサポート。ACRO CA1000をBluetoothレシーバーとして使う「BT Sink」も利用できる。また、デュアルバンドWi-Fi(2.4GHz/5GHz対応)を備え、同じネットワーク上にあるPCやスマートフォン、FTPプログラムなどを使ってワイヤレスでファイル転送できる「AK File Drop」が利用できる。

上部に4.1型/720×1,280ドットのタッチ操作対応スクリーンを備え、最大60度まで自由に角度を調整できる。容量256GBのストレージを内蔵し、最大1TBまでのmicroSDカードも利用可能だ。

バッテリー容量は8,400mAhで、約10.5時間音楽を再生可能(44.1kHz/16bitのFLACを低ゲイン設定のアンバランス出力で音量40で聞いた場合。画面はオフ)。本体サイズは104.9×148.8×45mm(幅×奥行き×高さ)、重さは約919g。