連絡先アプリに登録された人名を眺めていると、確かに太字と細字が混在していますね。ベテランiPhoneユーザでも違いに気付いていない人、多いのではないでしょうか?

その原因は、英数字とカタカナの使い分けにあります。大まかにいうと、典型的な日本人の名前表記は細字、外国人風の名前表記(ローマ字またはカタカナ)にすると太字、ただし例外ありという少々複雑なルールで運用されているのです。

たとえば、鈴木三郎(Suzuki Saburou/スズキサブロウ)さんの氏名を登録するとき、「姓:鈴木/名:三郎」か「姓:すずき/名:さぶろう」、つまり姓名どちらも漢字またはひらがなにすると細字で表示され、「姓:Suzuki/名:Saburou」と英字にすると太字になります。一般的に漢字/ひらがなで表記される日本人は細字で、英数字/カタカナで表記される外国人は太字になるはずです。

大半は上述のルールで処理されますが、カタカナや英字が混在すると状況は変化します。姓名どちらもカタカナの場合は、姓が太字で名は細字(その間には「・(ナカグロ)」が自動挿入)となります。姓名どちらか一方だけ入力(片方は空欄)した場合も、太字で表示されます。

さらなる例外は、会社名欄だけに入力したときです。たとえば、姓名どちらも空白の状態で、会社名欄に「鈴木三郎」と入力すれば、太字で「鈴木三郎」と表示されます。

このルールを理解していれば、よくコンタクトをとる相手を太字で表示するようにして、連絡先リストで目立たせることができます。たとえば、鈴木三郎さんを「姓:鈴木/名:三郎 Saburou」として登録すると、「鈴木」が太字で目立つようになり、それでいてサ行でソートできるなど従来どおりの操作性を保てますよ。

  • 「連絡先」に太字と細字があるのはなぜ?