現在、多くのスマートフォンユーザが「SNS(ソーシャルネットワークサービス)」を利用しています。メディアや著名人が発信する情報をリアルタイムに入手するツールとして、友人・知人とのコミュニケーションツールとして、いまやスマートフォンとは切っても切れない存在です。iPhoneも、その例に漏れません。

スマートフォンを利用するうち、SNSアプリに蓄えた情報は増加していきますが、気になるのは機種変更のときのデータのゆくえ。トークデータや着信履歴がバックアップするときの対象に含まれるかどうかも気がかりです。iPhoneユーザにとって秋は機種変更とシステムアップデートの季節、そのあたりをすっきりさせておきたいですよね。主要サービスごとに、注意点をまとめてみましょう。

まずはTwitter。結論からいうと、サインイン時に必要なユーザID(メールアドレスまたは電話番号)とパスワードさえ忘れていなければOKです。ユーザIDにひも付けられたデータはすべてサーバ上に保管されているため、バックアップの必要はありません。新品のiPhoneを使う場合でも、アプリをダウンロードしてサインインを完了すれば、メッセージ(DM)の履歴を含め完全な状態に復元できます。

FacebookとInstagramも、Twitterと同様です。ユーザIDとパスワードさえしっかり管理できていれば、バックアップなしに元の状態を復元できます。ただし、二段階認証を有効にしている場合は、SMS(登録済の携帯電話番号宛に送信されます)を受信できる状態にしておきましょう。

LINEについては、連絡先などのデータはアカウント情報(携帯電話番号とパスワード)にひも付けられてサーバ上に保管されますが、トーク履歴は対象外です。LINEアプリの「ホーム」タブから設定→トーク→トークのバックアップの順に画面を開き、「今すぐバックアップ」をタップすればiCloudへバックアップできるので、機種変更前には必ず実行しておきましょう(iCloudストレージにじゅうぶんな空きが必要です)。ただし、トーク履歴を復元できるのは、アカウント引き継ぎ作業中の「トーク履歴を復元」画面が表示されたタイミングに限定されるため、注意が必要です。

  • LINEのトーク履歴はバックアップが必要です