インターネットイニシアティブ(IIJ)は10月26日、動画のオンデマンド(VOD)配信に必要なシステムや機能提供しているクラウドサービス「IIJ Media Sphereサービス」の新たなメニューとして、広告挿入や字幕表示などの機能を備えたライブ配信用「LIVEプラン:プレミアム」を追加し、主に放送事業者向けに提供開始すると発表した。

新サービスにより放送局や動画配信事業者は、テレビ放送とインターネットの同時配信や、スポーツ、音楽イベントなど定期的なライブ配信が可能になる。

  • IIJ Media Sphereサービスの提供イメージ

IIJ Media Sphereサービスは、動画配信プラットフォームとCDN(Content Delivery Network)の機能を併せて提供するサービス。動画ファイルを専用の管理画面からアップロードするだけで、システム側で視聴端末に合わせた配信フォーマットへのデータ変換(トランスコード)から、動画プレイヤーのHTMLタグ生成、エンドユーザへの配信までを一括して行うことが可能。

今回発表した新メニューでは、放送分野の標準規格であるARIBに対応した字幕をライブ配信の動画でも表示できる。また、サーバサイド動画広告(SSAI:Server Side Ad Insertion)機能により、テレビ番組のようにライブ配信の途中で広告を挿入できる。登録してある広告動画からランダムで再生したり、指定された長さにあった広告を再生したりと、利用用途に合わせた広告挿入が可能だ。

なお、新メニューの提供価格は以下の通り。

  • LIVEプラン:プレミアムの提供価格(税別)