iOSに標準装備のアプリは数あれど、「天気」ほど世界を身近に感じられるアプリはないかもしれません。日本国内のみならず世界各地の現在の天気・天気予報を確認でき、日々変動する日の出・日の入の時刻、風向きや気圧までわかります。気象情報会社から提供されたデータを、直感的に理解できるようアレンジして表示するのがApple流です。

その天気アプリが、iOS 15で進化しました。24時間天気予報では現在時刻から24時間先までの天気イラスト(太陽や雲)と気温を、10日間天気予報では1日ごとの天気イラストを表示することに変わりはありませんが、iOS 15からは10日間天気予報に気温の変化幅を示すバーが追加されました。寒暖の差が激しい季節は助かりますよね。

iOS 14までは「北北東5m/s」といった言葉で表現されていた風向きは、iOS 15ではコンパスのようなイラストに変わりました。日の出・日の入も、太陽の位置を示す波グラフで表現するスタイルに変更されています。

もっとも有益でわかりやすい変化は、降水量予測機能の追加です。現在時刻から12時間先までどれほどの雨が降るか、色の違い(青=小雨、紫=中程度、黄=大雨)で示してくれます。雨雲の移動予測に基づいているのか、時間の経過に応じて色付いたエリアも移動します。

この機能は、都市別天気ページの中ほどにある気温欄(都市によっては空気質のこともあります)で「さらに表示」をタップし、3枚のひし形が重なったボタンをタップ、現れたメニューの「降水量」を選択すれば動作します。

どの程度の雨が降るか、何時頃に振り始まって降り止むかは、サードパーティ製アプリに頼る状況が続いていましたが、これからは標準装備の天気アプリで足りてしまいそうです。これから降りそうかな? というときに試してみてはいかがでしょう。

操作手順をカンタン解説

  • iPad iPhone Hacks

    1 都市別天気ページの中ほどにある気温欄で「さらに表示」をタップします

  • iPad iPhone Hacks

    2 3枚のひし形が重なったボタンをタップし、現れたメニューの「降水量」を選択します

    • iPad iPhone Hacks

      3 今後12時間における降水量の変化を示すアニメーションが表示されます

    • iPad iPhone Hacks

      4 外国の都市も、降水量の予測をアニメーションで確認できます(画面は北京市)