NTTドコモとソフトバンクから6月末に発売された、シャープのフラッグシップスマートフォン「AQUOS R6」をレビューします。
性能向上が著しいスマートフォン市場の中で、最上位クラスのモデルに求められる機能や性能は大きく変化しています。そんな中で発売されたAQUOS R6は、変化に対応するフラッグシップモデルとなっています。
フラッグシップに求められる新たな役割……それはメーカーが持つ技術の粋を尽くして、高性能を求めるユーザーの要望に応えることです。シャープはミドルレンジのAQUOS Senseシリーズが大ヒットしており、“誰でも使えるAQUOSスマホ”の役割はもはやSenseシリーズが担う状況になっています。一方、Rシリーズはカメラに特化したフラッグシップとしての性格を強めることになりました。
ただし、AQUOS R6の進化はカメラだけにとどまりません。特に「ディスプレイ」と「指紋センサー」において、これまでにない技術が採り入れられています。今回はディスプレイを中心に、端末全体の使用感をお伝えします。
スタイリッシュで高級感のある外装
外観は従来のAQUOS Rシリーズのイメージを引き継ぎつつも、大きく刷新されています。前面はカーブディスプレイを採用。約6.6型/1,260×2,730ドットの大画面ですが、手のひらへの収まりは良く、動画を再生したときの臨場感も良好です。
背面は前世代(AQUOS R5G)の樹脂仕上げから、ガラス素材へと変更に。見た目の高級感とスベスベとした手触りがハイエンドモデルとしてふさわしいものになりました。
カメラユニットは背面上部にどーんと鎮座。もともと同世代のスマホよりも厚みがあるAQUOS R6ですが、カメラユニットはスペック表記の厚み(9.5mm)よりもさらに2mmほどせり出しています。
カメラ部が出っ張っている背面は、最近のハイエンドスマホではおなじみです。AQUOS R6で評価したいのは、机に置いたときの安定感が失われていない点。カメラ部の外周が本体を支え、手前側にわずかに傾斜するような形状となっています。