パナソニックは、テクニクスの高音質化技術を採用した“Tuned by Technics”仕様のCDステレオシステム「SC-PMX900」を7月30日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は76,000円前後。カラーはシルバー。

  • SC-PMX900

高級オーディオブランド・テクニクスの設計思想を採り入れて高音質化を図った「Tuned by Technics」仕様のミニコンポ。センターユニットと3ウェイのステレオスピーカーで構成しており、音楽CDやBluetooth、ラジオといった音楽ソースの再生に加え、PCやNAS、USBメモリーに保存したハイレゾ音源が楽しめる。

  • 前面

テクニクスのフルデジタルアンプ「JENO Engine」をミニコンポPMXシリーズとして初めて採用。デジタル信号のゆらぎ(ジッター)を低減し、PWM変換誤差を最適化することで「音の奥行きや豊かなニュアンスまでも感じられる緻密な音を再現する」としている。

  • テクニクスのフルデジタルアンプ「JENO Engine」を搭載

テクニクスの最上位ターンテーブル「SL-1000R」のノイズ抑制回路を応用し、JENO Engineとクロック用電源を低ノイズ化。従来機種(SC-PMX150)の電源と比べて約10分の1(約-20dB)のノイズ低減を実現し、音源に含まれる空間情報や音色の再現性を高めている。

  • 従来の電源と新しいローノイズ電源の比較

CD再生時には、44.1kHz/16bitの信号をデジタル処理で88.2kHz/32bitに拡張し、ハイレゾ信号に変換する「CDハイレゾ リ.マスター」が利用でき、CDの音楽を「オリジナル音源に迫る自然な音質」で楽しめるという。

USB DAC機能を搭載しており、PCとSC-PMX900をUSBケーブルでつないでハイレゾを含むさまざまな音源を再生できる。PCやNAS、USBメモリーから5.6MHzまでのDSD再生もサポートする。

  • 3通りのハイレゾ再生が可能

  • 本体前面にUSBメモリーを挿入したところ

IEEE 802.11a/b/g/n/ac(2.4GHz/5GHz)準拠の無線LAN機能とLAN端子を装備。AirPlay 2やChromecast built-inをサポートし、音楽ストリーミングサービスの楽曲を再生可能だ。Spotify Connect、インターネットラジオにも対応する。さらに、「OK Google」で操作可能なスマートスピーカーなどを使い、音楽再生を音声操作することもできる。Bluetooth機能も備え、バージョン4.2準拠で、対応コーデックはSBC、AAC。

センターユニット部にはアルミ製ボリュームノブ、スピーカー部には黒光沢仕上げを採用して高級感を演出。ボタンを英語表記にし、前面右下には「Tuned by Technics」のロゴを配置した。前面のFAV(お気に入り)ボタンはインターネットラジオのほか、SpotifyやDeezer、USB内の楽曲、FM/AMラジオ局を登録でき、登録可能な数は9つに増やした(従来は6つ)。

音声入力端子は、光デジタル、アナログRCA、3.5mmステレオミニ(AUX)を各1系統装備。テレビとステレオミニで接続すると、本体の電源がテレビの電源と連動する「外部入力スタンバイ」機能を備える。FM/AMチューナー(ワイドFM対応)も搭載する。出力として、ネジ式のスピーカーターミナルを装備する。アンプの最大出力は60W×2ch。

  • センターユニットの背面

同梱のスピーカーはバスレフ型で、3ウェイ3スピーカー仕様。14cm径ウーファー、1.9cm径ツイーター、1.2cm径のピエゾ型スーパーツイーターを各1基備える。インピーダンスは3Ω。

本体サイズ/重さは、センターユニットが211×267×114mm(幅×奥行き×高さ)/約2.9kg、スピーカーは161×264×238mm(同)/約3kg(1本)。リモコンやアンテナ、スピーカーケーブル、電源ケーブルなどが付属する。

  • 付属のリモコン