動画アプリの「小窓」とは、iOS 14で導入された「ピクチャ・イン・ピクチャ」のことですね? ピクチャ・イン・ピクチャとは、FaceTimeのビデオ通話画面やApple TVなど動画を扱うアプリでサポートされている機能で、アプリを使用中にホーム画面へ戻ると動画が"小窓化"して再生/ビデオ通話を続行できるというものです。

ピクチャ・イン・ピクチャを利用するには、動画が表示されているときにホーム画面へ戻る(アプリを閉じる)か他のアプリへの切り替えを実行します。"小窓"はピンチイン/アウトでサイズ調整できるほか、ドラッグして表示位置を変更できます。アプリによっては、一時停止や早送り/戻しも可能です。

しかし、動画を扱うアプリのすべてがピクチャ・イン・ピクチャに対応しているとは限りません。たとえば、サードパーティー製の動画ストリーミングアプリでは、NetflixとAmazon Prime Videoが対応していますが、YouTubeは非対応です(2021年6月現在)。

対応しているアプリでも、状況によっては"小窓化"できないこともあります。動画ストリーミングアプリの場合、プレビュー画面などディスプレイの一部を使用する動画はピクチャ・イン・ピクチャの対象外となるため、フルスクリーン表示に切り替える必要があります。

設定ミスの可能性も考えられます。『設定』→「一般」→「ピクチャ・イン・ピクチャ」の順に画面を開き、「ピクチャ・イン・ピクチャを自動的に...」スイッチがオンになっていることを確認しましょう。このスイッチがオフのときには、ホーム画面へ戻る/他アプリに切り替える操作を行っても、動画は"小窓化"されません。

  • 動画アプリが「小窓」にならない場合は