iOS 14からiPhoneでもサポートされた「ピクチャ・イン・ピクチャ」は、ビデオをアプリ画面やホーム画面に重ねて表示する機能です。ウインドウの大きさや位置は自由に変更可能ですから、FaceTimeでビデオ通話しながらほかのアプリを使いたいユーザにはもちろん、ドラマや映画を"ながら見"したいユーザにも重宝されています。

ただし、ピクチャ・イン・ピクチャを使えるのは動画を扱うアプリでもひと握りに過ぎません。2021年4月現在、ビデオストリーミングの「AppleTV」と「Netflix」、「Amazon Prime Video」は対応しているものの、YouTubeアプリは対応していません。iPhoneユーザにとってはビデオ保管庫として馴染み深い写真アプリも、iOSに標準装備のアプリであるにもかかわらず、ピクチャ・イン・ピクチャには非対応です。

どうしても写真アプリに保存したビデオをピクチャ・イン・ピクチャで再生したい場合には、「iCloud写真」にビデオをアップロードしましょう。WEBブラウザでiCloud.comにアクセスすると、ピクチャ・イン・ピクチャのビデオとして再生できるようになります。

iCloud写真は利用していない、iCloudストレージに余裕がないという場合には、iCloudの「共有アルバム」を利用しましょう。再生したいビデオを共有アルバムに登録して公開(URLさえわかれば誰でもWEBブラウザで再生できる状態にする)という手間はかかるものの、写真アプリを閉じてもホーム画面で再生できるビデオになりますよ。

  • 写真アプリに保存しているビデオも、ひと工夫すれば「ピクチャ・イン・ピクチャ」で再生できます