任天堂は11月19日、Nintendo Switch用の人気ゲーム『あつまれ どうぶつの森』(あつ森)を利用する企業・団体の関係者向けの案内を同社Webサイトに掲載。作成した「マイデザイン」や「夢番地」の提供などを認める一方で、政治的な主張を含む表現を行うことや、金銭的な利益を得ることなどを控えるよう呼びかけている。

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    『あつまれ どうぶつの森』
    (C)2020 Nintendo

『あつまれ どうぶつの森』(税別5,980円)は無人島でスローライフを送れるゲーム。浜辺でのんびりしたり、辺りを探索したり、手つかずの自然あふれる無人島での暮らしを楽しむといったゆるい世界観が人気を集め、コロナ禍で品薄になったり、あつ森と企業・団体とのコラボが多数生まれるなど、社会現象にもなっている。

任天堂は、原則として個人ユーザーを対象に『あつまれ どうぶつの森』を提供しているが、企業や団体の代表者などが業務に関連して同ソフトを利用する事例があることを認識しているとして、「すべてのお客様によるコミュニティを大切にするために、同ソフトを利用する場合のお願いとお知らせを案内することにした」と説明。

企業や団体の代表者などの業務に関連する場合であっても、「自身が作成したマイデザインや夢番地を他のユーザーに提供すること」や、「他のユーザーを島に招待すること」、「(前述の目的のために)スクリーンショットや映像を適切なウェブサイトや共有サイトにアップロードすること」は認める。

一方で、以下の目的で利用することは控えるよう呼びかけている。

  • 子どもにふさわしくない表現など、全年齢向けでない表現を行うこと
  • 他のユーザーの迷惑になることや、暴力的、差別的など他のユーザーを傷つける恐れのある表現、政治的な主張を含む表現を行うこと
  • 同ソフトの内容を誤解させる行為や、事実と異なる内容が含まれる行為
    (事実に反して任天堂から個別の許諾を取得したと表明することなどを含む)
  • 他のユーザーをゲーム外の行動に誘導するなど、同ソフトを利用したマーケティング行為
    (商品購入サイトへの誘導、クーポンの配布、景品の提供、懸賞の実施、SNSアカウントのフォローなどの要求、他のお客様の情報の取得、その他勧誘行為などを含む)
  • 本ソフトに関連して金銭的な利益を得ること
    (有償でのマイデザインの提供や、広告掲載による収益の受領などを含む)

任天堂は、ユーザーが大切にしているコミュニティに影響を与えたり、傷つけたりする可能性があると判断した場合や、告知内容に従ったものでない場合、同ソフトの利用禁止などを含む適切な措置をとるとのこと。また、同ソフトのコミュニティの変化に合わせ、告知内容を更新する可能性があるため、マイデザインや夢番地を提供するときは告知ページを一読するよう案内している。