iPhoneユーザの多くは、ヘッドフォン(イヤフォン)を利用しています。iPhone 12から同梱されなくなったものの、周りの人に迷惑をかけることなく音楽やゲームを楽しむためにはヘッドフォンが必須。多くのiPhoneユーザが、機種変更にあわせてワイヤレス対応ヘッドホンの導入を検討しているのではないでしょうか。

そのヘッドフォンですが、大音量で聴き続けることのリスクが問題視されています。世界保健機関(WHO)は2015年に「Make Listening Safe」イニシアチブを立ち上げ、オーディオ機器や娯楽施設でのリスニング習慣改善を進めているほか、2019年2月には音楽を大音量で長時間聴き続けると聴覚障害を引き起こす恐れがあるとして、音量制限機能の搭載を求める発表も行っています。

Appleもその流れを受け、ヘッドフォンの安全性向上に関する機能強化を続けてきました。iOS 14.2では、測定したヘッドフォンの音量がWHOの示すガイドラインを超えると通知を行い、自動的に音量を下げる機能が追加されています。

このヘッドフォン通知機能を有効にするには、「設定」→「サウンドと触覚」→「ヘッドフォンの安全性」の順に画面を開き、「ヘッドフォン通知」スイッチをオンにすればOKです。以降、利用中のヘッドフォンから出る音が測定され、騒音曝露限度とされる基準(ex. 90dBの場合1週間につき4時間)を上回った場合に通知を行い、適切なレベルまで音量を下げる処理を行います。

なお、利用したヘッドフォンの音量は、履歴情報としてiPhoneに保存されます。確認するには、ヘルスケアアプリを起動し、ブラウズタブにある「聴覚」を選択し、現れた画面で「ヘッドフォン音量」をタップしましょう。ヘッドフォン音量の推移や週単位での比較ができますよ。

操作手順をカンタン解説