キヤノンは11月4日、EOS Rシリーズ用の望遠ズームレンズ「RF70-200mm F4 L IS USM」を発表した。光学系を小型化したことで、EFマウント版の同スペックレンズと比べて大幅な小型化を図った。手ブレ補正は、協調制御が有効なEOS R5に装着した際、最大7.5段分相当の補正効果が得られる。最短撮影距離や近接撮影時の画質も向上した。価格はオープンで、予想実売価格は税込み215,000円前後。発売は12月下旬の予定。

  • RFマウント版の小三元望遠ズームレンズ「RF70-200mm F4 L IS USM」が登場。常識を変えるほどのコンパクトな設計でお目見えした

いわゆる“小三元ズーム”と呼ばれる開放F4の望遠ズームレンズ。開放F2.8の「RF70-200mm F2.8 L IS USM」と同様に、ズーム時に全長が変わるタイプとなる。RFマウントの大口径&ショートバックフォーカスを生かし、カメラ側の撮像面近くに大口径レンズを配置して光学系を小型化し、EFマウント版の「EF70-200mm F4L IS II USM」よりも大幅な小型軽量化を図った。

  • EF70-200mm F4L IS II USM(左)と比べると、驚くほどコンパクトに仕上がっている

  • レンズ構成

  • カットモデル

ズーム全域で最短撮影距離を0.6mに短縮したほか、近距離撮影時の画質を向上させた。レンズ内蔵手ブレ補正機構の補正効果は5段分相当だが、協調制御が可能なカメラに装着した際は7.5段分相当に高まる。

  • 手ブレ補正のオンオフスイッチやモードスイッチを側面に搭載する

おもな仕様は以下の通り。

レンズ構成 11群16枚
絞り羽根枚数 9枚(円形絞り)
最小絞り F32
最短撮影距離 0.6m
最大撮影倍率 0.28倍(200mm時)
フィルター径 77mm
最大径×長さ 約83.5×119.0mm
質量 約695g