「カレンダー」でぐるぐる回転させるアレ...とは、日付や時刻を入力させるときに使うドラムロール(スロットマシンピッカー)のことでしょうか? 確かに、iOS 14のカレンダーアプリでは日付/時刻入力のユーザインターフェイスが変更され、ドラムロールが姿を消しています。

新しいカレンダーアプリでは、日付入力に月別カレンダーを利用します。イベントを作成するとき、開始/終了欄をタップすると月別カレンダーが現れるので、希望する日付をタップすればOKです。iOS 13まで利用されてきたドラムロールは、回転がうまく行かず目的の日付を行き過ぎ/戻りすぎていたものですが、カレンダーならばそのような操作ミスは発生しません。数週間先、数カ月先の日付もスピーディーに指定できます。

日付の入力方法も変更されています。従来は日付と同様、ドラムロールを回転させていましたが、iOS 14では画面下部にテンキーが現れ、時刻を直接数値で入力するスタイルとなりました。回転ミスが減少するだけでなく、「14:11」などといった分単位での時刻指定がしやすくなるというメリットもあります。

このユーザインターフェイスの変更は、「リマインダー」など日付/時刻入力を伴うアプリで確認できます。今後、日付はカレンダーで、時刻はテンキーによる直接入力が標準のスタイルになります。

しかし、ドラムロールが完全に消えたわけではありません。日付入力はカレンダーをタップするのみですが、時刻は時/分エリアをタップすると、上下に回転できるようになります。操作で反応するエリアが狭くやや操作しにくいものの、働きは従来のドラムロールそのもので、勢いよくフリックすれば回転させることも可能です。やはり慣れた操作方法がいい、という場合は時/分エリアをタップしてみては?

  • iOS 14のカレンダーアプリから「ドラムロール」が消えた!?