アプリでぐるぐる回転させるアレ...「カレンダー」で日時を指定するときとか、「時計」のタイマーで時・分・秒を決めるときとかに使うアレのことでしょうか? アレは、「ドラムロール」や「(スロットマシン)ピッカー」などと呼ばれますが、決まった名称はありません。しかし、ここでは話を進める都合上ドラムロールで統一します。

ドラムロールはiOSアプリの専売特許ではなく、他のスマートフォン/パソコンのアプリでも利用されています。ユーザになにかを選ばせたいときに使われるUI(ユーザインターフェイス)のひとつで、WEBブラウザ上で実行されるアプリにも使われるほどです。一般用語と言ってもいいでしょう。

iOSアプリには、そのような「よく使われるけれど名称があまり知られていないUI」がたくさんあります。ドラムロールの話のついでに、代表的なものをいくつか紹介してみましょう。

たとえば、画面の明るさや音量を調整するためのツマミがついた棒状のUIは「スライダー」と呼ばれます。作業の進行状況にあわせ伸び縮みする棒グラフ状の「プログレスバー」、アプリの下部にあるタブ切り替え用のボタンが並ぶ領域「タブバー」も、馴染み深い存在です。

あまり知られていないところでは、ビューを切り替えるためのボタンをまとめた「セグメント化コントロール」を挙げられます。写真アプリで年別/月別/日別/すべての写真を切り替える、タブバーのすぐ上にあるあの領域です。ホーム画面でドックの真上に配置され、◯と●でページ位置を表現する「ページコントロール」も、見かける割に知られていないUIといえそうです。

これらのUI部品の名称は、仕事柄アプリ開発/デザインの現場ではよく言及されます。もし興味があるのなら、アプリ開発を始めてみては?

  • アプリでぐるぐる回転させるアレ、なんていうの?

    アプリを構成するUI部品にも名前があります