米Qualcommは9月22日 (現地時間)、Snapdragon X51 5Gモデム-RFシステムを組み合わせたミドルクラス市場向けSoC「Snapdragon 750G 5G Mobile Platform」を発表した。Snapdragon 730Gの5G向けの後継モデルという位置付けで、Snapdragon 690 5G Mobile Platformとピンおよびソフトウェア互換を持つ。搭載デバイスは2020年末までに登場する見通し。

  • Snapdragon 750G 5G Mobile Platform

    グローバル5G対応とHDRモバイルゲーミングをミドルクラス市場に

モデル名の末尾に「G」を備えたSnapdragon 730Gはゲーム向け機能を強化したSoCとなっている。それを受け継ぐSnapdragon 750Gは、CPUにKyro 570 (オクタコア、最大2.2GHz)、GPUにAdreno 619を搭載 (製造プロセスは8nm)。Qualcomm AIエンジンが第5世代にアップデートされた。DSPはHexagon 694。Snapdragon 730Gとの比較で、CPUの処理性能が20%以上、レンダリング性能が最大10%、最大4TOPSのAIエンジンは最大20%向上した。Snapdragon Elite Gamingでは、複雑なレンダリングを処理するAdreno HDR Fast Blendの性能が最大2倍向上。Game Color Plusが鮮やかで生き生きとしたグラフィクスを実現する。

X51 5Gモデム-RFシステムは、ミリ波、サブ6 (6GHz未満の周波数帯)でのSA、NSAモード、TDD、FDD、DSS (Dynamic Spectrum Sharing)、グローバルローミング、マルチSIMなどをサポートする。ダウンロードのピーク速度は、5Gが最大3.7Gbps、LTEが1.2Gbps。アップロードのピーク速度は、5Gが最大1.6Gbps、LTEが210Mbps。