TSMCは9月8日、2020年8月度の連結売上高が、前月比16.0%増、前年同月比15.8%増の1228億7800万NTドルとなったこと、ならびに1月から8月の売上高合計額も前年同期比30.7%増の8501億3700万NTドルと高い成長が続いていることを発表した。

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    TSMCの2020年8月度の連結売上高概要 (出所:TSMC Webサイト)

2020年9月については、Huaweiからの受注製品を出荷する最後の月となるが、最先端プロセスである5nmの売り上げが寄与し始めること、ならびに米国を中心とした半導体ファブレスからの先端プロセスを採用した製品の生産委託も増加していることもあり、第3四半期として見た場合の売上高、利益ともに過去最高値を更新することが予想されるという。また、TSMCでは、主力の7nmプロセスの生産能力を現在の月産13万枚(300mmウェハ)から、年末までに14万枚/月へ引き上げる計画だとしている。

なお、台湾のもう一方の大手ファウンドリであるUMCの8月の売上高も前年同月比12.6%増の148億4182万NTドルと、8か月連続で前年同月比2桁成長を達成したことを発表しているほか、ほかの台湾の中小ファウンドリ各社も下期に入っても好調をアピールしており、台湾ファウンドリ業界全体で好業績が続く状況となっている。