目指したのは、みんなの5Gスマホ

続いて、AQUOS sense5G(2021年春発売)、AQUOS sense4(2020年秋冬モデル)、AQUOS sense4 plus(2020年秋冬モデル)について清水寛幸氏が説明しました。清水氏によれば、2019年11月に発売したAQUOS sense3は、8か月連続でAndroidスマホの販売数No.1となり、出荷台数は300万台に到達したそう。清水氏は「senseシリーズのコンセプトであった『必要十分』が、着実に市場に浸透している結果では」とします。

  • AQUOS sense5Gのキービジュアル

これを踏まえてAQUOS sense5Gが追求するのは、「5G時代の必要十分」。ARやVR、クラウドゲームといった「特別な5G」ではなく、日常の検索、動画視聴、ビデオ電話といった「普通の5G」をさらに便利にするもの。「目指したのはみんなの5Gスマホです」(清水氏)

  • 製品イメージ。AQUOS sense5Gではレスポンス、電池持ち、使いやすさに注力しています

CPUには5G対応のQualcomm Snapdragon 690 5G mobile platformを採用。従来モデルと比べて、CPU性能およびUFSストレージの読み込み速度は、約2.4倍に向上しています。

新世代のIGZOディスプレイによって、輝度効率は5%アップ。アイドリングストップなど省エネ機能との組み合わせで、大画面にも関わらずバッテリー持ちが向上しています。バッテリー容量は4,570mAh(従来比14%増)で、普段使いなら1週間、5Gで動画を再生しても12時間、5Gでビデオ電話しても5時間持つそうです。

  • 5Gになっても電池持ちは向上し続けています

ユニークな機能としては、家に帰ると自動でテザリングを開始する「テザリングオート」に注目。ユーザーが意識せずとも、AQUOS sense5Gを介して自宅のテレビやタブレットをインターネットに接続できます。近年は自宅に固定回線を引かず、通信環境はスマホだけというユーザーが増えており、こうした状況を考えた機能でしょう。5G時代には料金プランとして「データ使い放題プラン」が主流になることが予想されますが、テザリングオートなら「ギガ」を存分に利用できそうですね。

  • テザリングオートの利用イメージ。固定回線を契約する必要がなくなる?

また、指紋センサーの長押しで決済アプリを起動できる「Payトリガー」も搭載。レジでQRコードの画面表示に手間取った経験がある人は多いと思いますが、使ってみたい機能ではないでしょうか。このほか、ワンタップで画面を分割する機能、片手でスクショできるClip Now、自動で画面をスクロールできる「スクロールオート」なども搭載しています。

  • 決済アプリを即起動できる「Payトリガー」が便利そうでした

OSには最新のAndroid 11を採用。画面録画、通知バブル機能など、最先端の使いやすさを提供します。そして次期OSへのバージョンアップも保証付き。清水氏は「今年も32機種にバージョンアップを提供した実績があります」として、シャープのスマホなら安心して長く使えますとアピールしました。

  • 光学ズーム対応のトリプルカメラを搭載。シャープ独自のAIライブ機能も利用可能

  • AQUOS sense5Gの仕様一覧。生体認証は指紋と顔をサポートし、おサイフケータイ・NFC、防水(IPX5・IPX8)と防塵(IP6X)に対応しています