Samsungの2020年上半期研究開発費は10兆ウォン超

Samsung Electronicsが明らかにした2020年上半期の決算情報によると、2020年上半期の研究開発費は同社の歴代最高額となる10兆5800億ウォン、売り上げに占める割合は9.8%となったという。

また、同期に同社がR&Dを通じて取得した特許数は韓国3240件、米国4234件となったという。さらに上半期の設備投資費は17兆1000億ウォンで、内訳は半導体事業が14兆7000億ウォン、ディスプレイ事業が1兆6000億ウォンで、全社設備投資額の86%を半導体事業に投資したことになる。

ブランド力で非米国企業以外でトップに立つSamsung

独立系ブランド価値評価機関と戦略コンサルティング会社のブランドファイナンスが発表したテクノロジー企業のブランド力ランキング「Brand Finance Tech 100 2020」によると、1位のAmazonを筆頭に、Google、Apple、Microsoft、Facebookと上位5社を米国企業が占めた後、6位にSamsung Electronicsが入っており、同社のブランド力は778億ドルと評価され、日本企業を押しのけアジアでもっともブランド価値の高い企業とされている。ちなみに同ランキングにおける日本企業の順位はソニーが28位、パナソニックが30位、キヤノンが36位となっている。また、半導体メーカーとしては、14位にIntel、48位にQualcomm、49位にBradcomが入っている。

Samsung半導体部門がSamsung Displayの技術者を受け入れ

韓国のディスプレイ業界に詳しい情報筋によると、SamsungのFPD製造子会社であるSamsung Displayは、中国ディスプレイ産業の猛追から液晶ディスプレイ事業から撤退し、有機EL(OLED)事業にリソースの集中を図っているが、そこで余剰となった人材のうち技術者数百名を8月16日付でSamsung Electronicsの半導体部門に配置転換を行った模様である。ただし、Samsungは配置転換に関する人数などの詳細を公表していない。また、このほか、Samsung DisplayからSamsung SDIやSamsung Biologisticsなどの関連会社に異動したものも複数名いるようで、今後、さらなるリストラが進められる見込みだという。