米Power Integrationsは7月15日(米国時間)、750V耐圧 MOSFETおよび二次側検出回路を内蔵したフライバックスイッチング電源「InnoSwitch 3-AQ」を発表した。

同製品は、車載用電子部品認定規格AEC-Q100をすでに取得済みで、トラクションインバータ、OBC(車載充電器)、EMS(エネルギーマネジメントDC/DCバスコンバータ)およびBMS(バッテリマネジメントシステム)などの電気自動車向けコンポーネントをターゲットとしている。

また、独自のPSRベースのフィードバック方式にとって困難な過渡ストレステスト時においても、出力電圧レギュレーションを維持できる高速FluxLinkカップリングを採用し、入力および負荷レギュレーションで±3%の精度を実現するとともに、絶縁トランスセンス巻線とフォトカプラの両方を不要にすることができるとしている。

さらにリファレンスデザイン「RDR-840Q」も用意。これを用いることで、起動、シャットダウン、および30VDC~550VDC入力での高効率動作、さらに高速過渡応答やさまざまな安全機能と保護機能を確認できるという。

なお、同製品はInSOP-24Dパッケージに実装され、1万個ロットでの販売単価は2.75ドルとしている。

  • 「InnoSwitch 3-AQ」

    Power IntegrationsのEV向け高集積フライバックスイッチング電源用IC「InnoSwitch 3-AQ」のパッケージイメージ