富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は、電子ペーパー「QUADERNO(クアデルノ)」に新しく機能を追加する本体ソフトウェアの提供を開始した。あわせてパソコン用アプリ「Digital Paper PC App」のアップデートも公開した。

  • 富士通、電子ペーパー「QUADERNO」に機能追加アップデートを公開

    電子ペーパー「QUADERNO」

QUADERNOはメモやノート、スケジュール帳、PDFビューワなどさまざまな使い方をサポートする電子ペーパー。同社ではこの製品を、本物の紙のような自然な書き心地と、コピー/ペースト機能や検索機能を併せ持つことで、アナログとデジタルの利便性を両立する"次世代の文房具"と位置づける。

公開された本体ソフトウェアの最新バージョンは「1.6.60.04220FP」で、Digital Paper PC Appの最新バージョンは「1.1.0.06250」。QUADERNOの本体ソフトウェアアップデートは、パソコンに最新バージョンのDigital Paper PC Appをインストールして行う。新しく追加された機能は以下の通り。

  • ペン色の組み合わせに黒/赤を追加
  • もとに戻す(Undo)/やり直す(Redo)機能を追加
  • PDFファイルの目次(しおり)機能に対応
  • 履歴ジャンプ機能に対応
  • 本体上でドキュメントの複製に対応
  • 本体のみでWi-Fi設定を行えるように設定画面を充実

さらに今回の本体アップデートで、パーソナルドキュメントスキャナー「ScanSnap」や、スマートフォン用アプリ「QUADERNO Mobile App」との連携を強化。パソコンを使用せずにデータの取り込みや共有が行えるようになる。

  • A5サイズ(左)とA4サイズ(右)を用意

QUADERNOは製品のラインナップに、1,404×1,872ドットの10.3型フレキシブル電子ペーパーを搭載するA5サイズの「FMV-DPP04」と、1,650×2,200ドットの13.3型フレキシブル電子ペーパーを搭載するA4サイズの「FMV-DPP03」を用意する。税込価格は前者が44,800円で、後者が64,800円。

いずれも約11GBの本体ストレージを搭載し、USB microB端子を備える。無線通信はIEEE 802.11a/b/g/n/acに対応するWi-FiとBluetooth 4.3をサポートする。バッテリーの持続時間はWi-Fiオフ時最長3週間で、Wi-Fiオン時最長1週間。