iPhoneに付属の「メモ」。ふと思いついたことの記録用に、買い物のとき使うチェックリスト用に、手書きイラストを添えた案内文の作成用にと、いろいろ使えるシンプルながら豊富な機能を備えたテキストエディタ/簡易ワープロとして重宝するアプリです。

その「メモ」には、持ち主以外の閲覧を制限するロック機能が用意されています。使いかたはかんたん、対象の文章を開いているとき、画面右上の共有ボタンをタップ、現れたシートにある「メモをロック」を選択すればOKです。

ロックを解くための「鍵」には、『設定』→「メモ」→「パスワード」の順に画面を開くと登録/変更できるパスワード、Touch IDもしくはFace IDを利用できます。他の人に見られたくない、見られてはマズいメモをロックしておけば、iPhoneのロック解除に成功したうえで、アプリに登録したパスワードを入力するか、指紋/顔認証をパスしないかぎりメモを閲覧することはできません。

受信したメールの内容や電話の着信/発信の履歴は、iPhoneのロック解除に成功すれば見ることができますが、ロックされたメモの内容を見るにはもう一度ハードルを超えなければなりません。その意味で、高い水準のセキュリティを持つということができそうです。

Appleの資料によれば、同一人物(同じ指紋/顔)と誤判定される確率はTouch IDで5万分の1、Face IDで100万分の1です。指をホームボタンに載せただけ、iPhoneを見ただけではメモが開かれないよう、「メモを表示」をタップしなければアンロックされませんし、解除されたメモもiPhoneをロック/スリープさせれば自動的にロックされます。味方につければ信用できるヤツ、そう考えていいのではないでしょうか。

  • いまさらですが、メモアプリの「ロック」は信用できますか?

    「メモ」のロック機能は信用していい?