iPhoneで音声を使う処理といえば「Siri」を思い浮かべますが、「音声コントロール」という機能も用意されています。Siriと一部の機能は重複するものの、いくつか決定的な違いが存在します。

Siriとの最大の違いは、タップやスワイプといった指で行う操作を口頭で指示できることです。タップ1回は「Single Tap」、タップ2回は「Doubel Tap」のように英語となりますが、大半の処理は言葉で代替させることが可能です。

音声コントロールを有効にすると、iPhoneをスリープさせるときは「Go to sleep」、スリープ解除させるときは「Wake up」などと言葉で命令できるようになります。アプリの起動や終了、ホーム画面への復帰などさまざまな操作をサポートし、iPhoneに触れることなく各種の機能を利用できます。

インターネットに接続していない状態(オフライン)で利用できることも、Siriとの違いです。任意のコマンド(言葉の組み合わせ)を追加して任意の処理が可能になることも、Siriより柔軟な点といえるでしょう。ただし、2020年4月時点で日本語はサポートされず、命令として認識されのは英語(アメリカ英語)のみとなります。

音声コントロールは、『設定』→「アクセシビリティ」→「音声コントロール」→「音声コントロールを設定」の順に画面を開くと有効化できます。約350メガバイトの追加ダウンロードが必要になりますが、iPhoneの新しい可能性を知ることができるかもしれませんよ。

  • iPhoneの音声操作はSiriとどう違うの?

    iPhoneにはSiriとは違う音声命令機能「音声コントロール」が用意されています