NTTドコモは、次世代通信サービス「5G」を想定したマルチアングルライブ配信サービス「新体感ライブ」の名称を「新体感ライブ CONNECT」に変更し、新たに8Kによる商用の高画質配信サービスを発表した。キャンペーンキャラクターには男性アイドルグループ「SixTONES」と「Snow Man」を起用し、3月18日に8K高画質のVRライブ配信イベントも実施する。
8KのVRライブを初の商用配信へ
NTTドコモは、2020年春に5Gの商用化を控えている。同社が5Gを活用したい領域の1つにエンターテインメントがあり、同社は、スポーツの試合やアーティストによるライブのマルチアングル視聴や高精細ライブビューイングへの取り組みに力を入れている。現在提供している「新体感ライブ」もその一環だ。
1月22日に行われた、NTTドコモの技術展示会「DOCOMO Open House 2020」メディア向け内覧会で、代表取締役社長の吉澤和弘氏は、新体感ライブ配信に、8K高画質のVR映像をリアルタイムで配信する「8KVRライブ」機能を、2020年3月18日から追加すると発表した。これに合わせて名称も「新体感ライブ CONNECT」に改め、臨場感の高さを再アピールする。
新体感ライブ配信では、多視点で映像を視聴できるマルチアングル配信、ARマーカーにスマホをかざすとアーティストの3Dフィギュアが出現するARフィギュア、ライブ映像内から通販サイトに移動できるTIG Live、多人数によるコメント機能などがある。8Kライブ配信が加わった「新体感ライブ CONNECT」のコンテンツ第1弾は、キャンペーンキャラクターを務めるSixTONESとSnow Manによるスペシャルイベントだ。
SixTONESとSnow Manの高解像度ライブをVR配信
「8KVRライブ」は、ドコモ独自の技術を用いた国内初の商用サービス。ライブ会場に複数カメラで構成される高画質の360度3Dカメラを配置し、リアルタイムで映像をサーバに配信する。サーバ側では、カメラ映像を合成し360度映像として再生成するほか、ユーザーが視聴する方向だけを高解像度で、認識していないところを低解像度で配信する処理を取り入れ、配信・再生時の負荷を軽減。これにより、スマートフォンでも8Kのリアルタイム視聴が可能になっているという。
3月18日に開催されるスペシャルイベントでは、5Gを使った映像配信と専用ゴーグルによるVR体験が楽しめるライブビューイングが「渋谷ストリームホール」で開催され、こちらはdポイント会員向けに応募抽選が行われる。
「会場に来られない人は4GでもVR体験」(吉澤社長)するための施策として、スマートフォン向けのスペシャルイベント生配信+見逃し配信とARフィギュアセットが、1月23日から有料販売される。販売価格は3,630円で、dショッピングやタワーレコードで取り扱う。視聴には「新体感ライブ CONNECT VR」アプリと付属のVRゴーグルが必要。チケットはSixTONES版とSnow Man版の2種類があり、同梱されるARマーカー(ARフィギュア)の種類が異なる。
なお、SixTONESとSnow Manが登場するテレビCM「新体感ライブ CONNECT『SixTONES』」篇、「新体感ライブ CONNECT『Snow Man』」篇も23日から配信される。