パナソニックは1月15日、東京五輪をテーマにしたデザイン天板が選べる特別仕様の「Let'snote SV9」2020年春モデルを発表した。直販サイト「Panasonic Store」にて、200台限定で取り扱う。予約開始は1月15日から、発売は1月25日から。税込価格は475,200円から。

  • 「東京2020オリンピック・パラリンピック特別デザイン天板」が選択できる、200台限定のプレミアムエディション「CF-SV9PRWQP」。東京五輪でカヌー スラローム代表を務める羽根田卓也選手(左)と、新体操元日本代表の畠山愛理さん(右)が発表会に駆け付けた

「史上最高クラスの性能」2020春限定モデル

Let'snote SV9は、第10世代Intel CoreやWi-Fi 6などを備えた、同社ノートPC「Let'snote」の12.1型光学ドライブ付きモデル。今回登場する、「東京2020オリンピック・パラリンピック特別デザイン天板」が選べる2020年春モデルは、最上位カスタムができる特別仕様として、同シリーズ史上最大のストレージ容量となる2TB PCIe SSD+1TB HDDを搭載するほか、16GBメモリ、顔認証 / 指紋認証センサーなども内蔵する。

また、2020年春モデルから個人向けに提供される「バッテリーライフサイクルNAVI」も有償オプションで選択できる。バッテリーライフサイクルNAVIは、バッテリー満充電容量の低下を独自ソフトウェアで検知。バッテリーに劣化や故障が生じたと判断すると画面上に通知し、古いバッテリーと交換で新しいバッテリーが送られるサービスだ。税込価格は36カ月版で8,800円(ただし本限定モデルではキャンペーン価格で無料)、48カ月版で12,100円。

特別天板は6種類、日本の伝統がモチーフ

肝心の東京2020オリンピック・パラリンピック特別デザイン天板は、「閃光」「八重麻」「彩墨」「薄月」「和傘」「千切り絵」の6種類が用意される。いずれも日本の伝統をテーマにした和柄だ。このほか、標準色ジェットブラックも選択できる。

東京五輪の公式スポンサーを務める同社のLet'snoteはオリンピック公式PCとして採用されているが、今回の限定モデルは「オリンピックを支援するため最高スペックで提供する」記念モデルと位置付けられている。

  • 閃光。大会エンブレムを構成する45個の四角形を、花火に見立てて再構成した

  • 八重麻。伝統的な「組子」の技法をもとに、幾重にも重なり合う麻の葉(八重麻)と舞い散る桜の花びらを表現

  • 彩墨。水墨画をモチーフにした、黒地と黄色の鮮やかなコントラストが印象的なデザイン

  • 薄月。大和絵の技法「すやり霞」をデザイン。横にたなびく霞の絶え間から月がのぞいている

  • 和傘。藤色、青竹色、朱色という伝統色を和傘に見立てて配置させた

  • 千切り絵。一枚一枚、職人が漉く手漉き和紙が持つ独特の風合いと繊維のけば立つ様子を表現した

天板デザインを手がけたのは、パナソニック コネクティッドソリューションズ社 デザインセンター プロダクトデザイン部の上原菜月デザイナー。東京五輪の“東京”部分にフォーカスし、水墨画や和傘、組子、ちぎり絵といった日本の伝統的な意匠を天板デザインに落とし込んだ。2019年12月、国立競技場のイベントで、どの天板デザインが好きか来場者約900人に対しアンケートをとった結果、八重麻デザインが「日本らしくて好き」と老若男女問わず幅広い支持を集めたという。

  • パナソニック コネクティッドソリューションズ社 デザインセンター プロダクトデザイン部の上原菜月デザイナー

  • 国立競技場のイベントで、好みの天板デザインを来場者に投票してもらった結果。「八重麻」が老若男女問わず人気だったという

発表会に登壇した、カヌー スラローム代表を務める羽根田卓也選手は彩墨の天板が好みといい、「日本史が好きで、屏風やお寺など“黒と金”の組み合わせに魅了されています。これ一択だなと」と理由を語った。また、パナソニックの防水・防塵ノートPC「TOUGHBOOK」を練習に活用していると紹介。カヌー競技は映像分析が重要で、練習の後には川の上ですぐプレイ時の映像を確認し解析するという。「営業トークではないんですけど」と付け加え、会場を沸かせていた。

新体操 団体で元日本代表の畠山愛理さんの好きな天板は八重麻。理由は「シックでシンプル。湖に山々が映っているような雰囲気も良いです」という。「団体は“同時性”が大事。練習が終わるとPCで見返して感想を言い合う。食事管理も、栄養士さんに相談すると『これは食べたほうがいい』『これはいらない』とデータで必要な栄養を教えてくれる」と、競技にまつわるPCの活用法も紹介した。

  • 羽根田卓也選手の2020年の目標は「集大成」。五輪という特別な舞台で自分のすべてを皆さんに見せたいと意気込んだ。畠山愛理さんの目標は「日々成長」で、取材を通じ選手に負けないほど、そして人間としても成長したいと抱負を語った

  • 発表会場前では東京2020オリンピックマスコットのミライトワ、ソメイティがお出迎え