Acerは1月5日(米国時間)、世界最大級のコンシューマエレクトロニクス見本市「CES 2020」に合わせ、特殊ヒンジを画面裏に備えたWacom EMRペン対応4KノートPC「ConceptD 7 Ezel」シリーズ、ノートPC「Spin 5」や「Spin 3」新製品、薄型モバイルPC「TravelMate P2」、Predatorブランドのゲーミングモニタ新製品といった製品群を発表した。ここではノートPC新製品の3シリーズを紹介していこう。

ConceptD 7 Ezelシリーズ

  • ConceptD 7 Ezelシリーズ

ConceptD 7 Ezelシリーズはキーボード奥の通常ヒンジに加え、“イーゼルヒンジ”と同社が呼ぶ特殊なヒンジをディスプレイ裏に備えた画面回転タイプのノートPC。画面を前後の好きな角度に傾けられるヒンジで、共有モード、フローティングモード、スタンドモード、パッドモード、ディスプレイモードの5つのスタイルで使えるとする。画面は4K IPSディスプレイ(3,840×2,160ドット、最大輝度400nit)で、Wacom EMRペンによる手書きに対応し、スケッチやプレゼンテーションなどが可能。デザイナーやアニメーターといったクリエイティブの専門家向けに設計された製品だ。

CPUは第10世代Intel Core Hプロセッサなどを選択可能。また、GeForce RTX GPUや最大32GBメモリ、2TB PCIe SSDの選択など、スペック的にも負荷の高いクリエイティブ作業に耐えうる。なお、通常版とPro版の2モデルをラインナップし、Pro版ではXeonプロセッサやQuadro RTX GPUなど、より高性能なパーツを選択できる。

ConceptD 7 Ezelの販売は、北米で2,699米ドルから、EMEAで2,499ユーロから、中国で19,999人民元から。ConceptD 7 Ezel Proは北米で3,099米ドルから、EMEAで2,999ユーロから、中国で21,999人民元から。

Spin 5 / Spin 3

  • Spin 5。画面アスペクト比は3:2

薄型軽量をうたうノートPC「Acer Spin」シリーズの新製品として、Spin 5とSpin 3の新モデルがCES 2020で登場。2モデルとも共通のデザインで、360度回転ヒンジを備え、タブレット、ノートPC、ディスプレイ、テントの4つのモードで使用できる。また、いずれもWacom AES(アクティブ静電)によるペン入力に対応する。

Spin 5の厚みは14.9mmで、画面は、7.78mm幅のナローベゼルを備えた13.5インチ・2K解像度液晶。アスペクト比は最近増えてきた3:2だ。重さは1.2㎏。指紋認証センサーや、Thunderbolt 3対応のUSB Type-Cポート、Wi-Fi 6なども搭載する。Spin 3は16.9mmの厚みで、14インチのフルHD液晶を採用し、アスペクト比は16:9のワイド。重さは1.5kgとなる。

Spin 5は2020年6月に北米で899米ドルから、2020年3月にEMEAで999ユーロから提供。Spin 3は2020年4月に北米で699米ドルから、2020年2月にEMEAで649ユーロから提供される。

TravelMate P6 / P2

  • TravelMate P6。MIL-STD-810Gに準拠した頑丈性能が特徴

「TravelMate P6」と「TravelMate P2」は、いずれもビジネス用途向けのモバイルPC。TravelMate P6は落下や衝撃テストをクリアし、米国軍用規格のMIL-STD-810Gに準拠した頑丈性能、データの保護や管理を行えるIT管理者向けツール「Acer ProShield Manager」の初期搭載やTPM 2.0内蔵といったセキュリティ性能の高さが特徴となる。プロセッサは第10世代Intel Coreを採用。最大でCore i7プロセッサ、24GBメモリ、GeForce MX250グラフィックス、1TB PCIe SSDといった構成を選択できる。

TravelMate P2はLTEやWi-Fi 6に対応。こちらもプロセッサは第10世代Intel Coreだが、メモリは最大32GB、ストレージは最大1TB HDD+512GB PCIe SSDなどの構成になる。

TravelMate P6は、2020年2月に北米で1149.99米ドルから、EMEAで1,099ユーロから、中国では2020年1月に9,999人民元から発売する。

TravelMate P2は、2020年2月に北米で699.99米ドルから提供開始。EMEAと中国では2020年1月に、それぞれ599ユーロ / 4,499人民元から販売する。