ルネサス エレクトロニクスは12月4日、IoTのエンドポイント機器向けに、32ビットRXマイコンにBluettoht 5.0機能を搭載した「RX23W」を発売した。

同製品は、FPUとDSP機能を搭載し、4.33CoreMark/MHzの演算性能を提供するRXv2コア(最大動作周波数54MHz)のほか、トラステッドセキュアIP(TSIP)によるセキュリティに関する脅威からの保護(暗号アルゴリズム試験「Cryptographic Algorithm Validation Program (CAVP)」の認証を取得予定)、Bluetooth 5.0による外部機器との通信のほか、タッチキー、USB、CANなどの周辺機能も搭載しており、1チップでBluetooth 5.0を用いたセキュアな無線通信を可能とする。

また、Bluetooth専用の高精度低速オンチップオシレータを内蔵することで、外付けの整合回路や外付け容量も不要化。BOMコストの低減や、プリント基板面積の削減といったことも可能としている。

なお、同製品は、512KBのフラッシュメモリを搭載した7mm角56ピンQFN品および5.5mm角85ピンBGAパッケージ品を用意。参考価格は、56ピンQFNパッケージ、512KB品の場合、1万個一括購入時で3.83ドル(税別)としているほか、アンテナを搭載し、電波法認証取得ずみのRX23Wのターゲットボードも55ドル(同)で、すでに入手可能だという。

  • RX23W

    Bluetooth 5.0に対応する「RX23W」のパッケージイメージ