iOSの「マップ」で、日本国内の地図にリアルタイムの渋滞情報(交通情報)を表示できるようになりました。これまで米国など一部の国でサポートされていたものの、日本では導入が見送られていた機能です。iOS 13にかぎらず、2019年9月下旬以降はiOS 12のマップでも渋滞情報を表示できるようになったことからすると、クラウド側で情報を提供する体勢が整ったためと考えられます。

マップ上に渋滞情報を表示するには、画面右上の「i」ボタンをタップし、現れたシートの「マップ」または「航空写真」タブにある「交通情報」スイッチをONにします。このスイッチは「交通機関」タブに表示されず、「交通機関」タブを選択している間は渋滞情報が表示されないため、渋滞情報が表示されない場合はどのタブが選択されているかチェックしましょう。

渋滞情報は、赤とオレンジの線として主要幹線道路上に表示されます。赤は激しい混雑、オレンジはノロノロ運転程度の混雑という意味合いですが、Googleマップと比較すると渋滞かどうかの判断は緩めな傾向があります。たとえば、ごく日常的な信号待ちが発生している地点を表示したとき、Googleマップはオレンジで表示されているところがiOSマップは色なし、ということが少なくありません。

ところで、渋滞情報表示機能で先行するGoogleマップでは、地図に表示した周辺にあるスマートフォンから送信されたを情報を利用しているといいます。iOSの「マップ」がどのように渋滞情報を入手しているかは明らかにされていませんが、自分がよく知る渋滞多発箇所のようすを眺めるかぎり、ある程度信頼できることは確かなようです。

  • iOS 13の「マップ」は渋滞情報がわかるの?

    2019年9月から、日本でも渋滞情報を表示できるようになりました