一方で、画面が縦に長いことで感じるデメリットもあります。それは画面の上まで指が届かないことです。物理的に仕方がないといえばそうなのですが、一番上にあるアイコンをタップしたり、上から下に向かって通知センターを引っ張り出す際、この縦に長い画面が逆に厄介な存在になってしまうのです。

その点はソニーモバイル側も理解しているようで、解決策が用意されています。ホームボタンを2回タップすると、画面全体が縮小する「片手モード」に。これで、それまで指の届きづらかった箇所もタップしやすくなります。

  • Xperia 5 ドコモ

    ホームボタンのダブルタップで「片手モード」に切り替え可能

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    「片手モード」では画面全体が縮小して表示される

それでも縦に長い表示であることには変わりないですが、Xperia 5を購入予定の方は覚えておくと便利でしょう。この片手モードですが、左端・右端のどちらに寄せるのかもユーザー自身が好きなように選択できるので、こうしたUIの工夫はうれしいポイントです。

モバイルゲームが遊びやすくなった

Xperia 1から追加され、Xperia 5でも引き継がれた機能の1つに「ゲームエンハンサー」というのがあります。通知を一時的に無効にし、ゲームプレイを阻害しないようにするほか、プレイしている映像の録画や配信を行ったりできる機能です。

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    ゲームエンハンサーの設定画面

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    ナビゲーションバーやカメラキーなどを一時的に無効化できるようになった

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    ゲームエンハンサーでは対応するゲームやおすすめも表示してくれる

Xperia 5では、上記に加え、ゲームプレイ中の表示内容を1秒間に20コマも高速で連写して保存できる「スクリーンショットバースト」機能が追加されたほか、プレイを録画した時の声を変えられる「ボイスチェンジャー」機能が追加されました。

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    1秒間に連写するコマ数を10もしくは20で選択できる他、スライダーを使うと連写時間を調節できる

特に、スクリーンショットバースト機能はゲームのハイスコアを記録しておくのに使えたりと、何かとヘビーゲーマーに刺さりそうな印象でした。

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    DUALSHOCK4とXperia 5を接続できる

また、この他にもXperiaシリーズでは以前から、プレイステーション4(PS4)用コントローラー「DUALSHOCK4」を接続し、PS4のゲームをリモートプレイできる機能が用意されていました。

Xperia 5では、DUALSHOCK 4をBluetooth経由でスマートフォンと接続し、新たにモバイル向けの「フォートナイト(Fortnite)」で、DUALSHOCK4の全機能をつかって遊べるようになりました。会場にいた説明員によると、今後は対応するゲームも徐々に増えていくとのこと。タッチよりもボタンでの操作の方がゲームをしやすいと感じる時もあるでしょう。今後に期待したいところです。

Xperia 5を待ちたかった(願望)

Xperia 1をこの夏に購入した筆者ですが、ドコモ版Xperia 5に触れたときの喜びと同時に、ちょっとだけ残念に感じたこともありました。

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    Xperia 5 Red(左)、Xperia 1 Purple(中央)、Xperia 5 Blue(右)

それはXperia 1でなくXperia 5を待ってもよかったというちょっとした後悔でした(笑)。毎度のことながらXperiaは約半年で新製品が投入されていくため、発売日初日に購入しても半年経過すると型落ちしていきます。

限られた時間の中ではありますが、実機に触れて感じ取れたのは、Xperia 1ではなくXperia 5こそ、筆者にとっての本命だったのかもしれないということ。確かに解像度は最高峰、画面サイズも大きく、コンテンツをじっくり見る・撮るならXperia 1のほうがよいのは間違いない。だけどそこまでの画面性能を求めないなら、持ちやすくなったXperia 5でもよさそう。Xperia 5の握り心地、惚れ込み注意。