もう夏は終わりを告げたといってもいい時期だが、前回に続いてPS VRのホラーゲームを紹介する。筆者もこれまでいくつもホラーゲームをプレイしているが、なかでも特別恐怖を感じたのはPC版『死霊戦線』というタイトル。「『ドラクエ』風の2Dマップ上に配置されていた死体が、話しかけた直後ゾンビになって襲ってくる」という演出には、心臓が止まるかと思ったものである。そんな『死霊戦線』シリーズも、ぜひVRで復活してほしいところだ。
さて、そんな思い出話はさておき、本題に入ろう。今回は、アイドルグループ『あまりりす』の「結城るるか」と「猫崎しの」の2人が、『ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~』『The Exorcist: Legion VR』の2本にチャレンジしてみた。
恐怖のあまり、まさかの……?
まずは1本目『ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~』を紹介。ところで、今のこどもたち「だるまさんがころんだ」で遊んでいるのだろうか? この遊びでアツいのは、ジャッジが全て参加者の判断によるところ。微妙な判定時に「動いた!」「動いてない!」と言い争いになるのは日常茶飯事、白熱してくるとジャッジの討論も長引き、「もうこんな遊びやめようぜっ!」となるのが定番パターンだ。筆者の体験だけかもしれないが……。
ちなみに、あまりりすの2人に「だるまさんがころんだ」という遊びをしたことがあるか聞いたら「ないです」と即答。そんな彼女たちにとっては、初「だるまさんがころんだ」が本作になるわけだが、トラウマにならないか心配だ。
前置きが長くなったがゲームの紹介をしていこう。『ホラー SENSE ~だるまさんがころんだ~』は、今年1月にリリースされたPS VR用ホラーアクションゲーム。肝試しをするために廃校に入ってきた男女4人が主人公だ。しかし、ここはただの廃校ではなく、ゾンビやクリーチャーが人を襲ってくるなど、さまざまな超常現象が起こる場所。脱出するには「だるまさんころんだ」で勝つしかないのである。
操作に使うのはボタン1つだけ。鬼役のこどもが「だるまさんがころんだ」と言っている間だけボタンを押して前進でき、最終的に鬼役のこどものところまで到達できればクリア。現実の遊び同様、鬼が早口で「だるまさんがころんだ」と言うこともあるので油断してはいけない。とはいえ、ゲームとしては極限までにシンプルなので、普段ゲームで遊ばない層でも手軽にプレイできるのが魅力だ。
さて、本作のプレイ担当は、ホラー耐性ゼロの猫崎しの。実際にプレイし始めたところ、恐怖で一歩も動けずにまさかのリタイヤ。
しかたがないので、代打はホラーに強い結城るるかにお願いすることにした。期待通りクリーチャーが次々と襲い掛かかってきても微動だにせず、ズンズン前へ進んでいく強心臓っぷりを発揮する。それでもプレイを終えた後は「このゲームは少し怖かった」と一言。全く怖がってるように見えなかったのだが……。
ゲームメーカーさん、結城るるかを本気で怖がらせるゲームがあったらぜひテストプレイのご依頼お待ちしております。