東京ゲームショウは家庭用ゲーム機器が中心になりがちですが、最近のeスポーツの盛り上がりを受けてゲーミングPCも躍進中です。となると、周辺機器のメーカーもおのずと力が入るところ。いくつかブースを回ってきました。

  • 東京ゲームショウ2019

ベンキュージャパン

ベンキュージャパンはビジネスディのみの出展でした。その目的は、ゲーミングカフェを運営しようと考えている企業に対し、協力会社と一緒にシステムで提供しようという趣旨です。展示してあるPCはサードウェーブのものでしたが、ベンキューのマウスやマウスパッド、液晶ディスプレイといった周辺機器でゲーミング環境が構築されていました。

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    BenQのゲーミングブランド「ZOWIE」ブース

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    展示されているのはゲーミングモニターのXL-2546を中心としたゲーミングパソコンセット。ゲーミングカフェを運営しようと考えている会社への提案です

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    ZOWIEと言うとゲーミングモニターのイメージが強いですが、マウスやマウスパッド、キーボードも扱っています

アイ・オー・データ機器

「サーカス」をテーマにブース出展していたのがアイ・オー・データ機器。ブース内の特設ステージは一般デイ中心と言う事で、取材したビジネスデイではあまり使われていませんでしたが、ブースには参考出品として新型のゲーミングモニター、M.2 SSD、映像キャプチャデバイスが展示されていました(いずれも2019年10月発売予定)。

キャプチャデバイスはPCI Express接続の製品の他、PCレスで4台入力&ストリーミングサービス3つに同時配信可能と、かなり意欲的な製品。GigaCrista Eaglというブランドで展開されます。

さて、ある意味一番注目度が高かったのがマッドキャッツのアケコン(アーケードコントローラー)「EGO ARCADE STICK」の参考展示。思わず「なんでアイ・オー・データ機器から?」思いましたが、すでにマッドキャッツ製品を扱っている会社の代理店を務めるのがアイ・オー・データ機器、というつながりからだそうです。

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    アイ・オー・データ機器ブース。2019年も楽しそうな製品が盛りだくさん

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    240Hz表示可能な25インチモニターLCD-GC251UXB/A。アームの作りが独特な上、台座には延長USB/ヘッドセットコネクタが用意されています

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    家庭用ゲーム機器のストリーマー向けといえる「ライブストリーミングBOX」。同時にTwitch/YouTube/ニコニコ動画に放映できるのが魅力です

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    2017年3月に破産のため一度は日本市場から撤退したマッドキャッツですが、国内に再参入すると2019年6月28日に発表があったばかり。その際アケコンも出すと言っていましたが、まさかアイ・オー・データ機器ブースにあるとは想定外でした

Samsung SSD

Samsung SSDはステージ左右に試遊台を大規模に配置。Samsung SSD搭載PCの快適さを体感してもらうための試遊台で、ブースにはSDカードなどのSamsung製品も展示されていました。

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    Samsung SSDブースはTGS2019でもトップクラスの広さでした

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    ブース左右に試遊台を設置。DETONATORロゴのゲーミングチェアもあり、時間によってはメンバーと対戦できたようです

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    PCだけでなく、コンソール機もSSDを使う事でロード時間が速くなるというアピール

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    SSDだけでなくフラッシュメモリ製品も含めた展示を行っていました

Corsair

Corsairブースでは各種周辺機器を扱っていました。映像配信で定評のあるElgatoブランドでは4K60FPSのキャプチャボード「4K60 Mr.2」や配信時に複数の設定を一気に変更するSTREAM DECKファミリーを推していました。また、水冷キット新製品「HYDRO X」も展示。プロビルダーによるデモ機が展示されていました。

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    Corsairブース。創業25周年と言う事でamazonでの記念セールも行っているとの事です

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    子会社のelgato製品は動画配信者向けの製品を多く出しています。写真のSTREAM DECKはプリセットされた複数の機能をワンプッシュでコントロールできます

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    Corsair初の本格水冷シリーズ「Hydro X」をMODビルダーが作成したデモ機を展示。プロが組むと凄くカッコよく、特にGPU電源ケーブルの取り回しが秀逸です

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    Corsairと言えば小型ゲーミング PCのCORSAIR ONE。もちろん試遊台が用意されていましたし、本体を見せる展示になっていました

オンキヨー

オンキヨーはゲーミングデバイスブランド「SHIDO」として出展しました。2019年の東京ゲームショウでは、クラウドファンディングを行い開発されたゲーミングヘッドセット「SHIDO:001」とUSBコントロールアンプ「SHIDO:002」を展示。一般日に数量限定で販売されました。SHIDO:001は4pinアナログ接続で50mmドライバを使用したヘッドセット。フラットなバランスで長時間聞き続けられるサウンドが特色です。SHIDO:002は手元で音量調節ができるほか、EQプリセットが搭載されており、ゲームによって聞きたい音を大きく鳴らせるという説明でした。

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    オンキヨーのゲーミングブランドSHIDOブース

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    クラウドファンディングで開発したSHIDO:001とSHIDO:002

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    一般販売を前にTGSでは写真の4つ(ヘッドセット、USBサウンド、タンブラー、マウス)とTシャツを数量限定で販売しました。個人的にはSHIDO:002をじっくり触ってみたいですね

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    試遊台で遊んだ方に感想を聞いたところ「7.1chのエフェクトなしでプレイしたけど、周りの音がよく聞こえていてよかった」との事でした

アスク

PCパーツや周辺機器の代理店を務めるアスクもブースを出展。B2B向けの展示が多かったのですが、日本未発売となるGIGABYTE製ゲーミングノートPC「Aorus 17」次世代モデルが展示されていました。デスクトップ用のゲーミングキーボードは入力感覚アップのためにメカニカルスイッチを使用している製品が多いのですが、ゲーミングノートパソコンでメカニカルスイッチを採用している製品はまだ少数派です。

今回のAorus 17は「OMRON製メカニカルスイッチ」を採用。OMRON製のキースイッチは現在ロジクール社のキーボードで使われている程度ですが、それ以外の製品を見かけないものの、かつてはかなり多く利用されていたメーカーなので、正式発表がいつになるのか楽しみです。

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    アスクブース。スタジオ機材等の紹介がメインでした

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    GIGABYTEのゲーミングブランドAorusの17インチの未発表モデルを発見。隣の製品とは明らかにキータッチが異なり、メカニカルキースイッチを搭載していることがわかります

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    チラシも展示しており「OMRON製メカニカルキースイッチ初採用のノートPC」と明記されています。ちなみにかつてMSIがSteelSeries製メカニカルキーボードを搭載したゲーミングノートを発売していました

NTTドコモ

「周辺機器」というくくりからは若干ズレるものの、ゲーミング環境の構築に役立つという意味で興味深かったNTTドコモのブース。ドコモブースでは4G/5G通信を構築して、スマートフォンで遊ぶワイヤレスゲーミング環境を展示していました。5Gのプレサービス提供を目前に、一部時間帯で5G端末+5G回線を使った「PUBG MOBILE」対戦といった多人数プレイをワイヤレスで試すことができました。

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    NTTドコモも「5G」を大々的にアピールした大規模なブースを展開。ブース内にイベント用の基地局を設け、主に4G、時間帯によって5Gを使ったモバイルゲーミング体験ができました

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    ビジネスデイでは、5Gを使った多人数ゲームプレイを展開。写真は「PUBG MOBILE」で総勢56人が参加した企業対抗戦を行っているところ。ASUSやアイ・オー・データ機器、ドワンゴなど多数の企業が未発表の5G端末を使ってPUBG MOBILEをプレイ

  • 東京ゲームショウ PC 周辺機器

    5Gを使えばモバイル端末だけでなくPCでもワイヤレスでゲームプレイ可能。2019年9月20日から開始予定の5Gプレサービスを目前に控え、5Gを前面に押し出した展示が行われていました