インテルは、東京2020のオリンピック・パラリンピックに向けて、国際オリンピック委員会(IOC)と、東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会(Tokyo 2020)などとパートナーとして協力していくことを発表した。

  • インテルはオリンピックにおいてテクノロジーを活用した体験を提供

取り組みとしては、AIによって競技中にほぼリアルタイムでインサイトやビジュアルのオーバーレイ表示を行う「3Dアスリート・トラッキング(3DAT)」、5G技術やインフラストラクチャー・プラットフォームの提供による没入感のある視聴体験・放送サービスの開発、そして、NECの顔認証システム導入、インテルのAIソリューションによる大会公式応援ビート制作、eスポーツイベントなど、新しいオリンピック体験を創出していくという。

なかでも本稿で取りあげたいのは、「eスポーツ」に関する発表だ。インテルは東京2020に先立ち、eスポーツの国別対抗戦「Intel World Open」を開催することを発表した。

採用ゲームタイトルは、対戦格闘ゲームの『ストリートファイターV AE(ストV)』と、クルマでサッカーを行う『ロケットリーグ(ロケリ)』の2つ。賞金総額は、ストVとロケリがそれぞれ25万ドルで、合計50万ドルだ。

  • eスポーツの世界大会「Intel World Open」を開催

ストVでは、あらかじめ選抜された12カ国で2020年3月より国内予選を行い、各国4人の代表を選出する。国内予選は4~8週にわたり開催。予選には何度でも挑戦できる。また12カ国以外の参加者は、2020年3月~5月に行われる地域予選に参加。地域予選上位8チームと先に述べた12カ国の代表チームの計20チームが、6月に行われるポーランド・カトヴィツェの大会で対戦し、決勝に進出する7チームを決める。決勝大会は、2020年7月22日~24日にZepp DiverCityで開催。ポーランド予選を勝ち抜いた7チームと、開催国枠の日本の計8チームが頂点を争う。詳細なレギュレーションについては、9月12日の東京ゲームショウ内で発表される。

ロケリでは、2020年初頭に行うオンライン予選の上位16チームが、ポーランド・カトヴィツェの大会へと進む。そこで、4日間にわたって決勝にコマを進める7チームを決める。こちらも、日本代表チームは開催国枠として、決勝から参加だ。

発表会に登壇したインテル ゲーミング統括のマーク・チャン氏は「我々がeスポーツを取り組む理由として、すべての人が参加でき、チャレンジ精神があるというインテルの価値観を表現できるものだと考えているためです。2018年の平昌オリンピックでは、IOCと協力してeスポーツ大会を開催しましたが、2020年にもより進化させた形で開催します。タイトルの選定もIOCと相談して決めました」と、同社がeスポーツに取り組む理由などを話した。

  • インテル ゲーミング統括のマーク・チャン氏

  • 発表会にはカプコンエグゼクティブ・プロデューサー・オブ・ストリートファイターの小野義徳氏も登壇。新しいプレイヤーの誕生に期待したいと話していた

  • Psyonix Rocket League GameのScott Rudi氏もタイトルに選定された喜びを述べていた