開放F値が小さいレンズが持つ表現の1つに、点光源の玉ボケがあります。SEL35F18Fは、この玉ボケの質がとてもいいなと感じました。
開放だと周辺はレモン状になりますが、F2.8あたりで本当の端以外はほとんど気にならなくなります。F4まで絞るとまんまるのきれいなボケになります。ボケ自体も年輪のようにならず、ふんわりとした透明感があってきれいです。
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SEL35F28Z(ISO100、1/30秒、F2.8)。こちらがSEL35F28Zの開放です。ボケの大きさが違うので、もしかしたらフォーカス位置がズレてしまったかもしれません。ボケの形に注目してください
文句なしに「買い」のレンズ
希望小売価格は87,000円(税別)、ソニーストアの販売価格は69,630円(税別)です。使う前にスペックだけ聞いたときは、「あれ、強気な価格設定だな」と思いましたが、実際に使ってみると「それでも買い」というしか感想がありません。
開放F値1.8でボケがきれい、コンパクトで軽量、寄れて、解像力もAFも良し。35mmの画角も使い勝手が良く、ストリートスナップ、ポートレート、テーブルフォトなど、幅広い分野で活躍してくれます。文句なしにおすすめできるレンズです。