ASUS Japanの最新PC「ZenBook Pro Duo」が登場した。ASUSらしい、「変態度」の高いノートPCという第一印象だが、使ってみると、実用性を兼ね備えた最強PCの一角にふさわしい製品に仕上がっていることがわかる。今回、短期間だが実機を試すことができたので、まずは写真多めでプレビュー記事をお届けしたい。

  • ZenBook Pro Duo

なお、国内向けZenBook Pro Duo (型番:UX581GV-9980)の価格は税別466,500円で、発売日は8月23日の予定だ。

ZenBook Pro Duoを画像でチェック

  • ZenBook Pro Duoは、今年5月下旬、台湾の国際展示会で世界初公開された注目の新製品だ。15.6型の4K解像度OLEDパネルを採用しており、鮮やかで見栄えのするグレアパネルは、動画や静止画の閲覧だけでなく、編集にも最適だろう

  • このメインディスプレイだけでも高い性能を備えているが、何といってもZenBook Pro Duoの特徴はメインの直下、キーボード部に備えられた「ScreenPad Plus」の存在。製品名の「Duo」を指し示すこのサブディスプレイが、このZenBook Pro Duoを「変態ノート」たらしめている。本来のノートPCはキーボードより手前側にタッチパッドがあるが、ZenBook Pro Duoはキーボードがその手前側に下がり、その横、一般的に10キーが配置されている場所にタッチパッドがある。そしてこのキーボードから見て奥側の空いたスペースに配置されているのがScreenPad Plusだ

  • スクリーンキャプチャを撮ると、メインディイスプレイとScreenPad Plusの両方の画面が同時に撮影される。横幅はメインディスプレイと同じで解像度も3,840ピクセル。縦はメインの約半分の1,100ピクセルになっており、スクリーンサイズは14型とされている

  • このScreenPad PlusはWindows上では「デュアルディスプレイ」として扱われる。デュアルディスプレイなので、メインディスプレイにソフトウェアを表示し、そのウィンドウをそのままドラッグ&ドロップで移動することも可能

  • ウィンドウをドラッグすると画面移動のアイコンが表示され、一気に移動させることもできる

  • 移動したソフトウェアは、全画面表示するか、2分割、3分割かでそれぞれ自動で並べることができる

  • 画面の両端にウィンドウを移動させると、自動的に画面の半分のサイズになる

  • 3つのウィンドウを並べたところ

  • ウィンドウを移動させるとScreenPad Plusの上部3個所がハイライト表示されるので、そこまでウィンドウを移動させれば、自動的に3分割になる

  • ScreenPad Plusは単なる拡張ディスプレイではなく、独自機能も用意されている。左端の矢印ボタンをタッチするとランチャーが立ち上がる。このランチャーにはソフトウェアのショートカットを登録することもできる

  • 複数のソフトウェアを同時に起動することも可能だ

  • 複数のソフトウェアを起動した状態で「キャプチャ」機能を使うと、グループに登録され、次回からはワンタッチで3つのソフトウェアが起動する

  • ScreenPad Plus側に起動するだけでなく、メインディスプレイ側と入れ替えることもできる

  • そのほか、ホットキーを表示する機能や手書き入力機能も表示できる

  • ペンが付属するため、手書きも楽々。思ったよりも書き味はいいのだが、基本的には手書きIMEで、パームリジェクションがないなど、機能はやや限定的

  • ちなみに、外付けのパームレストが付属するのも嬉しいところ

  • タッチパッドも特徴的で、パッドの右上を1秒間タッチすると10キーに早変わりする優れもの。触覚フィードバックもあり、慣れればタッチタイピングだってできるそうだ

  • 最初に貼り付けられている保護シートにも説明があるが、右上から指をスライドさせると電卓が立ち上がるのがちょっと便利な機能

  • 天板にはASUSらしい美しいヘアライン加工が施されている

  • ディスプレイはあまり開かないようだ。ちなみにディスプレイの開度にあわせてキーボード面がチルトして、常に打ちやすい角度へと変化してくれる

  • インタフェース類は基本的に側面に集中している

  • 10キーのようにタッチパッドが側面にあるが、15.6型ということでキーボードは一般的な配列で打ちやすい印象

  • CPUはIntel Corei9-9980HKを搭載。ノートPC向けの最上位プロセッサであり、一般的な用途から動画編集、ゲームなどでも十分なパフォーマンスを発揮してくれそう

  • Core i9-9980HKは8コア16スレッドで動作する

  • グラフィックスとしてNVIDIA GeForce RTX 2060を搭載するのも強み